大腸がんは多くの人にとって身近な病気の1つで、腫瘍の進行に伴って便秘や下痢の繰り返し、血便などの症状が現れることがありますが、初期段階ではほとんど自覚症状がない場合もあります。
早期に発見できれば治療の選択肢が広がりますが、放置すると進行しやすいため注意が必要です。
この記事では、大腸がんが疑われる症状や経過の違いに注目しながら、内視鏡検査の重要性についてご説明します。
正しいタイミングで大腸カメラ検査などを受けることで、大腸がんの有無を正確に把握し、早期の治療や予防に取り組みやすくなるでしょう。
大腸がんの基礎知識
大腸がんは、結腸や直腸などの大腸に発生する悪性腫瘍で、日本でも発症率・死亡率が高いがんの1つであり、食生活や生活習慣、加齢などさまざまな要因が関連すると考えられています。
大腸のどの部位に腫瘍ができるかによって症状の出方に違いが生じるため、基礎的な情報を把握することが大切です。
大腸の構造と役割
大腸は主に結腸と直腸に分かれ、消化の最終段階を担っていて、食物からの水分とミネラルの吸収や、便を形成して体外へ排出するという重要な役割があります。
結腸はさらに上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸などに区分され、どの部分に腫瘍ができるかによって便通異常の傾向などが変わります。
早期発見で期待できること
大腸がんは初期段階で発見すれば治療によって症状の軽減や再発防止が期待でき、治療法としては内視鏡的切除や外科手術、薬物療法などがあり、がんの進行度に応じて選択されます。
腸管のポリープ段階で切除できれば、がん化を防ぎやすい点も大きなメリットです。
大腸がんに多いリスク要因
大腸がんの発症には、加齢、偏った食生活、喫煙や飲酒などの生活習慣だけでなく、遺伝的な要因も関与するとされていて、親族に大腸がん経験者がいる場合は注意が必要となります。
また肥満傾向や肉中心の食事が多い方もリスクが高まりやすいです。
進行段階による治療や症状の違い
がんが大腸粘膜の浅い部分にとどまっている段階では比較的軽い治療で対処できることがありますが、進行すると転移のリスクが高まり、治療が複雑になる場合があります。
症状は段階ごとに変化するため、経過観察の定期的な受診が重要です。
大腸がんと他の消化器がんの比較
種類 | 好発部位 | 主な症状 |
---|---|---|
大腸がん | 結腸・直腸 | 便通異常、血便、腹部膨満感など |
胃がん | 胃全体~幽門部 | みぞおちの痛み、吐き気、食欲不振 |
肝臓がん | 肝臓 | だるさ、黄疸、体重減少など |
膵臓がん | 膵頭部・膵体部・膵尾部 | 背部痛、黄疸、急激な体重減少など |
大腸がんを疑う症状と経過の重要性
大腸がんの症状は初期にははっきりしない場合が多いですが、進行によって便通の変化や体の異常サインが出ることがあります。日々の健康チェックで見逃しやすい軽微な症状や、経過の違いを見極めることが早期発見につながります。
大腸がんの症状が出るタイミング
大腸がんの症状には血便、下痢と便秘の交互発生、腹痛、便が細くなる、原因不明の体重減少などがあるものの、腫瘍が小さいうちは自覚症状がほとんどないことも珍しくありません。気づかないうちに進行する恐れがある点で注意が必要です。
血便や便通異常
便に血が混ざる血便は直腸や肛門付近の病変で特に起こりやすいですが、結腸で出血がある場合でも便に血がつくことがあります。
ただし痔などの良性の病気と混同しやすく、自己判断しがちで、便が細くなったり、下痢と便秘を繰り返すなどの違和感が続くときは、医療機関での検査が大切です。
腹部膨満感や痛み
腫瘍の大きさや位置によっては腸管の通過障害を起こし、腹部の張りを感じたり鈍い痛みを感じる場合があり、さらに腸閉塞の一歩手前となると吐き気や嘔吐を伴うケースもあります。
急激な悪化や長期的に続く違和感があるときは放置せず、専門家の判断を仰ぐほうが良いでしょう。
経過の把握でわかること
1週間や1か月などのスパンで便の状態や腹部症状を記録すると、腸内環境の異常を早期に把握できます。大腸がんの症状に限らず、長期的な観察でわかる体調変化は多く、病院受診時に医師に伝えると診断の助けになります。
便通異常と大腸がんの関連
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
血便 | 大腸ポリープ、大腸がん、痔など |
下痢 | 炎症性腸疾患、大腸がんの進行 |
便秘 | 腸閉塞、大腸がん、食物繊維不足など |
便が細くなる | 腫瘍による腸管の狭窄 |
早期発見に向けた検査方法の選択肢
大腸がんを早期に見つけるためには、定期的な健診や疑わしい症状があるときの速やかな受診が重要です。さまざまな検査方法がありますが、それぞれ特徴や検出率に違いがあります。
便潜血検査の概要
便潜血検査は比較的手軽に受けられる検査で、便に微量の血液が混ざっていないかを調べ、大腸がんの疑いがある場合だけでなく、ポリープなどでも陽性となることがあるため、陽性になったら追加検査の受診が望ましいです。
一方、陰性でも大腸がんを完全に否定できるわけではないため、定期的な検診が役立ちます。
画像診断(CT・MRIなど)
CTやMRIでは腹部全体を撮影し、腫瘍の有無や大きさ、転移の可能性を評価でき、腸閉塞やほかの臓器への影響も把握しやすいメリットがあります。ただし、直接粘膜を観察するわけではないため、小さな病変の早期発見には限界があります。
内視鏡検査の存在意義
内視鏡検査は、胃カメラや大腸カメラを用いて消化管の粘膜を直接観察する方法で、大腸がんの診断精度が高く、怪しい病変を見つけた場合はその場で組織を採取して詳しく調べたり、ポリープの切除ができます。
負担が大きいイメージを持たれることもありますが、鎮静剤や鎮痛剤の使用で楽に受けられるケースが多いです。
受診のタイミングと選択基準
便潜血検査が陽性だったとき、あるいは下血や腸の痛みなど明確な症状が続くときは、内視鏡検査の実施が大切です。年齢や家族歴、生活習慣、既往歴などを総合的に判断し、医師と相談したうえで検査方法を選ぶと良いでしょう。
主な大腸がん検査の特徴
検査名 | 特徴 | 見つけやすい病変 |
---|---|---|
便潜血検査 | 手軽に実施可能、補助的役割が強い | 大腸がんによる出血 |
注腸X線検査 | バリウムを用いるが実施例は減少傾向 | 大きめのポリープや腫瘍 |
CT/MRI | 腹部全体の状態をチェック可能 | 腫瘍の大きさや転移 |
大腸カメラ | 直接観察で高精度な診断と切除が可能 | ポリープ、小さい腫瘍、炎症など |
内視鏡検査が大切な理由
大腸がんにかぎらず、消化管の病気を正確に調べるためには内視鏡検査が有力な手段で、ポリープや早期がんの段階で治療できれば、進行がんを防ぐ可能性が高まります。
負担が気になる方もいますが、医療の進歩によって検査の痛みや不快感を軽減しやすい環境が整いつつあります。
大腸カメラのメリット
大腸カメラによる検査では、担当医が粘膜の細かい変化まで視認でき、怪しい部位を見つけたらその場で細胞を一部取って(生検)病理検査に回し、がんかどうかを確かめられます。
ポリープの場合は同時に切除して再発リスクを下げることも期待できるので、発見から治療までを短いスパンでおこなえる点は大きな利点です。
胃カメラとの併用を検討
大腸がんに限らず、胃の不調やリスクも気になる方は、状況によっては胃カメラ検査を同日におこなうことを提案されることがあります。
鎮静を使って比較的楽に受ける方法も一般的になっており、短時間で上部消化管と下部消化管を調べることが可能です。
腫瘍の早期発見と治療に直結
大腸がんは時間をかけて進行することが多く、初期段階ではほとんど症状がないのが特徴ですが、内視鏡検査であれば、まだ自覚症状が出ていない小さな病変を見つけて切除できます。
早期発見によって手術の侵襲を減らすことにもつながるため、定期検査がより重要です。
症状がなくても受ける意義
大腸がん検診の受診率は、国や地域によって差がありますが、症状がなくても一定の年齢を超えた方には内視鏡検査を推奨する動きが広まっています。
自覚症状がなくてもポリープができている場合は珍しくないので、自分の健康状態を把握するためにも、1度受けてみる価値は大きいです。
内視鏡検査と合併症リスクの目安
合併症例 | 起こる可能性 |
---|---|
穿孔(穴が開く) | 検査時の操作ミスなどで発生することがまれにある |
出血 | ポリープ切除や生検の際に出血が生じる場合 |
感染症 | 器具消毒の徹底でリスクは極めて低い |
循環動態の変化 | 鎮静薬や緊張による一時的な血圧や脈拍の変動 |
大腸カメラの実際の流れと負担軽減のポイント
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受ける際、前処置や当日の検査方法に不安を感じる方は多いでしょう。具体的な手順を知っておくとスムーズに臨みやすくなります。
前処置の準備
大腸の中をきれいな状態にするために、検査前日は消化に良い食事を中心に摂取し、当日は下剤を飲み、排便を繰り返して腸内を空に近い状態にします。
充分な水分補給を心がけると脱水症状を防ぎやすくなりますが、医師から禁止されている飲食物がある場合は指示に従ってください。
検査当日の流れ
検査着に着替えてベッドに横になり、肛門から内視鏡を挿入します。
空気や二酸化炭素を送り込みながら腸内を拡張して観察するため、独特の張り感を覚えることがありますが、鎮静剤を使用した場合はうとうとした状態で検査を受けられ、痛みや緊張を軽減しやすいです。
検査後の注意点
検査が終わった後は、麻酔や鎮静剤の影響が残る場合があるので、意識がはっきりするまでベッドで安静にし、医師の許可が出てから帰宅することが大切です。
切除や生検をおこなった場合は、しばらく出血や腹部違和感が続く可能性があります。異変があれば早めに医療機関へ連絡してください。
負担を減らす工夫
下剤の味が苦手な方は、スポーツドリンクなどで少し薄めて飲む方法もあります。また、最近では炭酸ガスを用いて腸をふくらませる方法が増えてきており、検査後の張りや不快感を減らしやすいです。
受診前に不安を伝えると、医師や看護師が丁寧にフォローしてくれます。
大腸カメラ前の主な流れと所要時間の目安
手順 | 内容 | 時間の目安 |
---|---|---|
前日準備 | 食事制限、下剤の受け取り | 数分~数十分 |
当日下剤服用 | 所定量の下剤を飲み排便を繰り返す | 2~3時間程度 |
検査本番 | 内視鏡を挿入し、腸内を観察・必要に応じた処置 | 15~30分ほど |
検査後待機 | 麻酔や鎮静剤の影響をみる、医師の確認を受ける | 30分~1時間程度 |
大腸がんと生活習慣の関係
大腸がん発症リスクには、日頃の食習慣や運動不足、ストレスなど生活習慣が深く関わるので、検査や治療と並行して、できる範囲で生活改善に取り組むと、再発予防や健康維持にもつながります。
バランスの取れた食事
過度に肉類や揚げ物など脂質の多い食事が続くと、大腸がんリスクが高まるという報告があり、野菜や果物、海藻、発酵食品など、食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富な食品を積極的に取り入れると腸内環境を整えやすくなります。
もちろん、栄養バランス全体を考慮することも大切です。
毎日の食事で意識したい食品と効果
食品グループ | 例 | 主な効果 |
---|---|---|
食物繊維豊富 | ブロッコリー、オートミール、海藻など | 便通を促し、大腸の負担を軽減しやすい |
発酵食品 | 納豆、ヨーグルト、漬物など | 腸内細菌のバランスを整え、免疫力サポート |
良質なたんぱく質 | 魚、豆製品、鶏むね肉など | 体力維持や代謝促進に寄与 |
抗酸化成分のある野菜・果物 | トマト、ナス、ベリー類など | 体を酸化ストレスから守るサポート |
適度な運動と腸内環境
運動不足は便秘や肥満だけでなく、ストレスの蓄積にも影響するので、適度なウォーキングや軽い筋力トレーニングなどを取り入れると、腸のぜん動運動も促され、血行促進にもつながります。
過度な運動は体を痛める原因になるため、無理のない範囲から始めるのが良いでしょう。
禁煙・節酒のすすめ
喫煙は大腸がんだけでなく多くのがんリスクを高め、アルコール摂取も大量かつ長期的になると発症リスクに影響があるとされており、適度な飲酒量を守り、できる限り禁煙を目指すことが大切です。
習慣を変えるのが難しい方は、専門家のサポートも考慮しましょう。
ストレスマネジメント
ストレスが強いと食欲不振や暴飲暴食、睡眠不足などにつながり、結果的に腸内環境を悪化させることがあります。休養や趣味の時間を確保する、必要に応じてカウンセリングや精神科医のサポートを受けるなど、心身両面のケアが大切です。
- 腸内環境を意識した発酵食品の積極摂取
- 血流を促す軽い運動を毎日の習慣にする
- 水分をこまめに取り、便を柔らかく保つ
- 規則正しい生活リズムを心がける
- ストレスを感じたら休養やリラクゼーションを取り入れる
発見後の治療と経過観察
大腸がんが見つかった場合、病期や腫瘍の性質に応じてさまざまな治療法が選択され、治療後も定期的な検診や内視鏡検査を継続し、再発や新たな病変の有無をチェックすることが重要です。
治療法の代表例
大腸がんの治療は、がんの進行度と患者さんの体力や希望を考慮して決定し、早期がんの場合は内視鏡的切除で完結することもありますが、進行がんでは外科手術や化学療法、放射線療法などを組み合わせる場合があります。
近年は手術の負担を減らす方法も増えていますが、自身の状態に合った手術・治療法を選ぶことが必要です。
術後の生活とリハビリ
大腸の一部を切除した後は、腸内環境が変化するため、便通が安定するまで時間がかかり、食事を調整しながら体調を整え、医師や管理栄養士の助言を受けて徐々に通常の食生活へ戻していきます。
適度な運動を再開することで腸の動きを促し、全身の回復をサポートできます。
定期検査の重要性
大腸がん治療が終わった後でも、再発のリスクはゼロではなく、また、ほかの部位にポリープが新たに生じることもあるため、定期的な内視鏡検査が重要です。検査間隔は医師の指示に従い、見落としを防ぐためにも通院を継続してください。
再発防止に向けた取り組み
再発予防には、日常生活の改善や経過観察が欠かず、自身の体調や便通の変化をこまめに記録し、異常があれば早めに受診する姿勢が大切です。身体だけでなく、心のケアも含めて長期的に取り組むことが再発リスクの低減につながります。
治療段階と検査の流れ
段階 | 主な対応 |
---|---|
早期がん | 内視鏡的切除、必要に応じた追加治療 |
進行がん | 外科手術(開腹または腹腔鏡)、化学療法、放射線療法など |
術後リハビリ | 食事指導、排便コントロール、徐々に運動量を増やす |
定期経過観察 | 再発チェック、内視鏡検査や画像診断のスケジュール管理 |
よくある質問
大腸がんに関して不安や疑問を抱く方は多く、情報収集の段階でさまざまな問いが出るかもしれません。代表的な質問を挙げますので、受診検討の参考にしていただければ幸いです。
- 症状がほとんどなくても検査を受けるべきですか?
-
症状がない場合でも、大腸がんやポリープが進行している可能性があります。年齢や家族歴によっては定期検査を考慮し、医師と相談すると安心です。
- 下剤が飲みにくいのですが何か方法はありますか?
-
味が苦手な場合、少量ずつ時間をかけて飲んだり、スポーツドリンクで割るなど工夫している方が多いです。医療機関によっては味付きの下剤を用意している場合もあるので、事前に相談するとよいでしょう。
- 大腸カメラと胃カメラを同日に受けるメリットは何ですか?
-
胃や大腸の両方を一度に調べることで、体への負担を少なくし、複数回の受診を避けられます。鎮静剤を使う場合も1回で済むため、忙しい方には有用です。医師に相談して希望を伝えてください。
- 便潜血検査が陰性なら大腸がんの心配はありませんか?
-
便潜血検査はあくまでも補助的な検査なので、陰性でも大腸がんを完全に否定できるわけではありません。気になる症状があるときは内視鏡検査を検討してください。
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