大腸内視鏡検査におけるポリープ切除は、大腸がんの予防や早期発見の面で重要な役割を担っています。
実際に切除を行った後の回復過程で、どのような合併症や注意点があるのか知りたい方は多いのではないでしょうか。
本記事では、ポリープ切除後の代表的な経過や、気をつけるべき食事・生活習慣、受診のタイミングなどをわかりやすく解説し、安心して日常に戻るためのポイントを整理し、今後の定期的な検査の大切さにも触れていきます。
大腸内視鏡検査で行うポリープ切除とは
大腸内視鏡検査は、大腸全体を直接観察できる手段として注目度が高い検査方法で、ポリープの発見から切除までを一度に実施できるケースもあり、大腸がんの予防には欠かせない選択肢のひとつです。
大腸ポリープとは何か
大腸ポリープは、大腸の粘膜から突出している隆起性病変で、大きさや形状はさまざまで、良性から悪性まで幅広い性質を持ちます。
特に腺腫性ポリープは放置すると大腸がんに発展するリスクがあるため、見つけた段階で切除を検討することが多いです。
ポリープは初期段階では自覚症状を伴わないことがほとんど、便に血が混じる、下痢や便秘が不安定に続くなどの症状で発見されることもありますが、基本的には定期的な大腸内視鏡検査によって早期に発見されます。
ポリープ切除の目的
ポリープ切除の最大の目的は、大腸がん予防で、良性と判断されても将来的にがん化する可能性が否定できない場合は早期に切除を行います。
さらにポリープを切除しておくと、以後の経過観察がしやすくなり、大腸内環境を常に健全に保つうえでも有効です。
また、切除したポリープを病理検査に回すことで、がん化しているかどうか、あるいはどの程度の悪性度を持っているかを調べられ、こうした情報が早めに得られると、追加治療の必要性も明確になります。
ポリープ切除の手順
大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して腸内部を観察し、ポリープが見つかれば、内視鏡に付属する器具でその場で切除することが可能です。
よく用いられる方法
- スネア切除:ループ状のワイヤーでポリープの根元を締め付け、高周波電流で焼き切る方法
- EMR(内視鏡的粘膜切除術):ポリープがやや大きい場合や、腫瘍部分をしっかりと切除する必要がある場合に用いられる手技
- ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術):さらに大きな病変や、がん化が疑われる病変に対して実施される手技
いずれの方法でも、大腸内視鏡検査を行う医師が腸内の状態を確認しながら切除が必要かどうか、どの方法がいいのかの判断をします。
切除後の組織検査が重要な理由
切除したポリープは、病理組織検査に提出され、ここで悪性の細胞が含まれるか、または進行度がどうなっているかを確認します。
良性であれば経過観察のみで済みますが、がん化が疑われたり進行度が高かったりすると、追加で大腸を部分的に切除する手術を検討することもあります。
ポリープ分類と特徴
種類 | 特徴 | がん化リスク |
---|---|---|
腺腫性 | 腸の粘膜細胞が増殖してできる | 高い(特に10mm以上) |
過形成性 | 腸粘膜の過形成が原因、良性が多い | 低い |
炎症性 | 炎症や潰瘍の治癒過程でできる | ほぼ良性 |
鋸歯状腺腫 | 細胞形態が特殊で、部位によっては高リスク | 比較的高い |
ポリープ切除後の一般的な経過
ポリープ切除後は、腸粘膜に傷ができた状態になり、ふだんの食事や生活リズムに戻すまでの間は、組織の回復を促す工夫が大切です。
切除直後の流れ
切除自体は内視鏡を使って行うため、体への負担は比較的軽いものの、切除後は大腸粘膜の一部を取り除いた状態です。
通院して検査を受けている場合は、その日のうちに帰宅できることが多いですが、大きなポリープを切除した場合や出血リスクを考慮して、医師が入院をすすめることもあります。
医療機関で安静にする時間を設定する場合があり、その間に腹痛や出血の有無をチェックし、術後の急性期には腸に刺激を与えないよう、しばらく食事を控える方針をとるケースもあります。
切除後~数日間の症状
切除部位の表面が完全に回復するまでに1~2週間程度かかり、術後数日から1週間程度は、次のような症状や経過が考えられます。
- お腹の張り
- 腹痛や違和感
- 少量の出血がまれにみられる
これらは一時的なものとして落ち着くケースが多いですが、痛みが強くなったり多量の出血を感じたりしたら、早めに担当医に相談してください。
大腸ポリープ切除後の症状
経過期間 | 代表的な症状・状態 | 注意すべきサイン |
---|---|---|
切除直後 | 腹部違和感、切除部位の軽微な出血 | 激しい腹痛、止まらない出血 |
1~2日後 | 下腹部の張り、排便時の軽い出血 | 熱が上がる、吐き気が続く |
3~7日後 | 痛みや出血が徐々に落ち着く | 症状が悪化する、倦怠感が強い |
退院後の通院のタイミング
大腸内視鏡検査でポリープを切除した後、医師が指定したタイミングで再診するよう案内があることがほとんどです。
ポリープの種類や大きさによって、1週間後や2週間後、1か月後など指示が異なり、組織検査の結果を確認し、追加処置や経過観察の必要性を話し合う機会にもなります。
組織が回復する目安
切除部位は個人差もありますが、約2週間をかけて表層が回復していくと考えられています。
体調や切除部分の大きさによっては、1か月程度かかるケースもあり、回復を早めるには、栄養バランスに気を配りながら、腸への過度な刺激を避けることが大切です。
ポリープ切除後に知っておきたいポイント
- 傷口が回復するまではアルコールや辛い食べ物を控えたほうが安心
- 便に赤い血が混じる場合でも少量なら経過観察可能
- 1週間以上続く腹痛や大量出血があればすぐに医師へ連絡
- 医師の指示なく下剤などを安易に使用しない
ポリープ切除後に起こりやすい合併症・症状
ポリープ切除後の合併症は比較的まれですが、注意しておくべき症状があり、ここでは代表的な合併症の特徴や症状を挙げ、早期に対処するためのポイントを確認しましょう。
出血に関するリスク
切除直後や退院後数日~1週間後に出血が起こることがあり、軽微な出血ならば経過をみる場合が多いですが、トイレの水が真っ赤に染まるような出血量があるときは要注意です。
切除部位の止血が不十分なケースや、消化管の動きで傷口が刺激されたケースなどが考えられます。
医療機関で再度止血処置を行うことが必要になる可能性もあるため、出血の程度や継続時間をよく観察し、疑わしいときはすぐに連絡してください。
穿孔に関するリスク
ポリープの大きさや位置によっては、切除時に大腸の壁が傷ついて穿孔(穴が開くこと)することがあり、穿孔が起こると、急激な腹痛や発熱、腹膜炎の症状がみられます。
まれな合併症ではありますが、一度起こると救急対応が必要になります。少しでもおかしいと感じる場合は、すぐに受診することが大切です。
感染症のリスク
内視鏡を使った処置は原則として清潔操作で行われますが、患者の体力状態や既往症によっては感染症のリスクが完全にゼロではありません。腹痛や発熱、下痢が長引くようであれば早めに主治医に相談してください。
切除後の発熱・腹痛が続く場合
熱が上がる、腹痛が2~3日以上収まらないといった場合は、何らかの合併症が進行している可能性があります。
特に食欲不振や嘔吐を伴うときは、体力の消耗が激しくなるため注意が必要で、自己判断で様子をみるより、医療機関で検査や治療を受けるほうが安全です。
ポリープ切除後の主な合併症と初期症状
合併症 | 初期症状 | 早期対処のヒント |
---|---|---|
出血 | 便に赤い血が混じる、腹痛を伴う場合も | 出血量が多い、長く続く場合は受診 |
穿孔 | 強い腹痛、発熱、急な腹部膨満感 | 激痛や下腹部のこわばりを感じたら要連絡 |
感染症 | 発熱、倦怠感、持続的な下痢 | 早めに検査を受けて原因を特定する |
その他 | 腸の癒着や炎症 | しつこい違和感や痛みを注視する |
留意すべきサイン
- トイレの水が鮮血で染まるほどの出血
- 急な高熱と激しい腹痛
- 便通異常が続き、血や膿が混じる
- 術後数日~1週間後に急激な腹部症状
切除後の食事・生活上の注意点
ポリープ切除後は、大腸の粘膜がデリケートな状態で、適度な安静と食事制限を意識しながら回復に努めると、トラブルが起こりにくくなります。
術後すぐの食事制限
多くの場合、切除直後は腸への負担を減らすために絶食または流動食がすすめられ、その後、主治医の判断で重湯やおかゆなどの消化にやさしい食品から徐々に普通食へ移行します。
自宅での食事のタイミングや内容も含めて、退院前に確認すると安心です。
大腸内視鏡検査でポリープを切除した後の食事
時期 | 食事例 | 注意点 |
---|---|---|
術後~翌日 | 水分摂取、液体・流動食メイン | 一気に食べず、少量を分けて摂取 |
退院後2~3日程度 | おかゆ、うどん、野菜スープ | 刺激物や脂っこい料理は避ける |
退院後4日以降 | 柔らかめのご飯、煮物などの普通食 | 咀嚼をしっかり、腹八分目を心がける |
1週間後~ | 普段の食事に戻す | 香辛料やアルコールは控えめ |
刺激物・アルコールの取り扱い
切除後の傷口を考慮すると、辛いものやアルコールはできるだけ控えてください。
腸管を刺激して出血リスクや腹痛リスクを高める可能性があるので、少しずつ腸が落ち着いてから、医師に相談して許可を得てから摂取を検討することが大切です。
運動・労働の再開時期
ポリープを切除した後は、過度な運動や重労働を避けることが基本で、退院後すぐに激しいスポーツや長時間の立ち仕事を行うと、傷口が開いたり出血したりする可能性があります。
ウォーキング程度の軽めの運動から始め、体調をみながら少しずつ負荷を上げるのが理想的です。
便通の管理
術後は便が硬すぎても柔らかすぎても腸に負担がかかるので、食物繊維や水分をバランス良く摂取し、便が適度な硬さで出るように意識しましょう。便秘が心配な方は、オリゴ糖や発酵食品を取り入れて腸内環境を整える方法もあります。
むやみに下剤を使用するのではなく、医師の指示を確認しながら対策をとってください。
切除後の生活で心がけたいこと
- 消化にやさしい食材を選ぶ
- 適度な休養と軽いストレッチを取り入れる
- お風呂はシャワー程度にとどめ、湯船は医師に相談してから
- 便の色や形状をチェックし、異常を感じたら報告
再発防止のために知っておきたいポイント
ポリープを切除しても、その後まったく発生しないとは限りません。再発や新たなポリープ発生を抑えるには、検査後も大腸をいたわる習慣づくりが鍵になります。ここで再発防止のために考慮したい要素をまとめます。
食習慣の見直し
高脂質・高カロリーの食事や過度なアルコール摂取、野菜不足は、大腸の粘膜に負担をかけるといわれています。
バランスのとれた食事を続けることは再発防止に直結する大切な要素で、野菜や果物、発酵食品の摂取を意識し、食物繊維とビタミン、ミネラルをしっかり摂りましょう。
大腸の健康維持につながる食材
カテゴリ | 食材の例 | 効果 |
---|---|---|
野菜 | ブロッコリー、ほうれん草 | 食物繊維やビタミンが豊富 |
果物 | りんご、バナナ | 水溶性食物繊維を含む |
発酵食品 | ヨーグルト、納豆、味噌 | 腸内環境を整えやすくする |
青魚 | サバ、イワシ | 良質な脂肪酸を補給できる |
定期的な大腸内視鏡検査
ポリープを切除した後、医師の指示に応じて定期的に大腸内視鏡検査を受けることで、再発が早い段階で見つかる可能性が高まります。
大腸ポリープは再発するケースもあり、特に腺腫性ポリープや鋸歯状腺腫などが検出された方は念入りなチェックが望ましいです。
ストレスと大腸の関係
精神的なストレスが強いと、自律神経の乱れから腸の働きに悪影響を及ぼすことがあります。ストレスを軽減する方法として、軽い運動や趣味の時間を確保する、十分な睡眠をとるなど、ライフスタイル面での工夫が効果的です。
大腸にやさしい生活習慣のヒント
- 起床後にコップ1杯の水を飲む
- 食事はよく噛んでゆっくり食べる
- スマホやPCを使う時間を制限し、十分な休息をとる
- ストレッチやウォーキングで適度な運動を続ける
- 喫煙習慣がある場合は禁煙を検討する
ヘルスチェックと便潜血検査
自宅でできる健康チェックとして、便の形状や色の変化に注意し、便潜血検査も積極的に受けると安心で、便潜血検査は簡易的ながらも消化管出血を見つける手段として役立ちます。
定期受診とフォローアップ
切除したポリープの大きさや種類によっては、その後のフォローアップが変わります。医師から指示があった場合は、スケジュールを守って受診し、再発や合併症の有無を確認することが大切です。
定期検査のタイミング
一般的には、術後1か月以内に経過観察で受診し、問題がなければ半年後、1年後などのペースで大腸内視鏡検査を検討することが多いです。
ただし、複数のポリープを切除した場合や、がん化の疑いが強いポリープだった場合は、さらに短い間隔で検査を行う可能性があります。
ポリープの種類別フォローアップ目安
ポリープの性質 | フォローアップ間隔の例 | 注意すべき点 |
---|---|---|
腺腫性ポリープ(小~中) | 1年後~3年後に再検査 | 個数やサイズで変動がある |
腺腫性ポリープ(大) | 6か月後~1年後に再検査 | がん化リスクが高いため早めに |
鋸歯状腺腫 | 6か月後~1年後に再検査 | 部位や形状により再発を注意 |
過形成性ポリープ | 1年後~3年後 | 原則リスクは低いが定期確認推奨 |
追加治療の必要性
検査結果によっては、さらに大腸内視鏡や外科手術での切除が必要になる場合があり、切除断端に悪性細胞が残っていた場合や浸潤が想定以上に進んでいた場合などは、追加治療を検討します。
受診時のポイント
診察の際には、以下の情報を担当医に伝えるとスムーズです。
- 体調の変化(腹痛の有無、便通の変化)
- 出血があったタイミングと量
- 食事や生活習慣で気をつけていること
- 服用中の薬やサプリメントの種類
受診前にメモしておくと便利な事項
- 最近の便の状態や色
- 食事パターンの変化
- 体重増減や疲労感の有無
- どのくらい運動をしているか
よくある質問
- 大腸内視鏡検査でポリープを切除した後、どのくらいで普通の食事に戻せますか?
-
一般的には術後2~3日程度で、おかゆやうどんなど柔らかい食事を少量ずつ取り入れます。1週間ほどでほぼ普通の食事に戻る方が多いですが、個人差があるため、担当医の指示を確認したほうが安心です。
- 切除後の出血があるときは、どのタイミングで受診したほうがいいのでしょう?
-
少量で一時的なものなら様子見で問題ないケースが多いですが、便器が真っ赤に染まるほどの出血や長引く出血がある場合は早急に受診してください。大量出血は救急レベルの対応が必要です。
- 術後はアルコールをどのくらい控えるべきでしょうか?
-
切除部位が回復するまでの2週間程度は控えめにするか、できれば完全に避け、医師からの特別な指示があれば従ってください。刺激や血流促進による出血リスクが高まる恐れがあります。
- ポリープを切除したらもう大腸がんにはならないのでしょうか?
-
ポリープを切除した部位に関しては、がん化リスクを大幅に下げることができますが、大腸の他の部分に新たなポリープが発生する可能性は残っています。定期的な内視鏡検査で早期発見・早期治療を心がけることが大切です。
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