「便秘で右下のお腹が痛い…もしかして盲腸(虫垂炎)?」と不安に感じていませんか。便秘は多くの方が経験する身近な症状ですが、ときに右下腹部に痛みを引き起こすことがあります。
ほとんどの場合は便秘自体の症状ですが、中には急性虫垂炎(盲腸)など、緊急性の高い病気が隠れている可能性も否定できません。
この記事では、便秘による右下腹部痛の原因、注意すべきサイン、そして虫垂炎との見分け方などを詳しく解説します。
便秘と右下腹部痛の関係
便秘が続くと、なぜ右下腹部が痛くなるのでしょうか。メカニズムと、痛みの特徴について見ていきます。
なぜ便秘で右下腹部が痛むのか
便秘になると、大腸内に便やガスが溜まります。
特に、大腸の中でも便が停滞しやすい場所の一つが、右下腹部にある盲腸や上行結腸です。ここに便が溜まり、腸が引き伸ばされたり、腸の動き(蠕動運動)が過剰になったりすることで、痛みを感じることがあります。
また、硬くなった便が腸壁を刺激することも痛みの原因です。
右下腹部の解剖学的位置
お腹を時計に見立てたとき、右下の4時から6時あたりに位置するのが右下腹部です。
このエリアには、小腸の終わり(回腸末端)、大腸の始まりである盲腸とそれに続く上行結腸、そして盲腸から垂れ下がっている虫垂などがあります。
女性の場合は、右の卵巣や卵管もこの近くにあります。これらの臓器のいずれかに問題が起きると、右下腹部に痛みを感じることがあります。
便秘が引き起こす痛みの種類
便秘による右下腹部痛は、ズキズキ、シクシクといった鈍い痛みや、お腹が張るような重苦しい感じ(膨満感)を伴うことが多く、痛みの強さは、便秘の程度によって軽いものから強いものまで様々です。
排便があると痛みが和らぐ、あるいは一時的に強まった後に楽になる、といった特徴が見られることもあります。
注意すべき右下腹部痛のサイン
便秘による痛みだと思っていても、中には注意が必要なケースがあり、どのようなサインに気をつけるべきか、具体的に解説します。
痛みの強さと持続時間
便秘による痛みは、通常、我慢できないほどの激痛になることは少なく、痛んだり治まったりを繰り返すことが多いです。
しかし、痛みがどんどん強くなる、痛みが持続して全く改善しない、歩くとお腹に響くような痛みがある場合は、単なる便秘ではない可能性があります。特に、夜も眠れないほどの強い痛みは注意が必要です。
痛みに伴う他の症状(発熱、吐き気など)
右下腹部痛に加えて、以下のような症状がある場合は、他の病気を疑う必要があります。
- 発熱(通常37.5度以上、時に高熱)
- 吐き気、嘔吐
- 食欲不振
- 悪寒、震え
- 下痢(便秘と下痢を繰り返す場合も含む)
症状は、虫垂炎や憩室炎などの炎症性疾患を示唆している可能性があります。
排便後の痛みの変化
便秘が原因の痛みであれば、排便によって便やガスが排出されると、痛みが軽くなることが多いですが、排便しても痛みが全く変わらない、むしろ悪化するような場合は、他の原因を考える必要があります。
特に、虫垂炎の場合は排便と痛みの関連性は低いことが多いです。
特定の動作で痛みが悪化する場合
体を動かしたり、咳やくしゃみをしたり、右下腹部を軽く押したりしたときに痛みが強くなる場合も注意が必要です。
これは、腹膜(お腹の内側を覆う膜)に炎症が及んでいる可能性(腹膜炎)を示唆するサインであり、虫垂炎などが進行している可能性があります。
便秘以外で右下腹部痛を引き起こす可能性のある病気
右下腹部痛の原因は便秘だけではなく、注意が必要な病気について解説します。
急性虫垂炎(盲腸)との見分け方
便秘による右下腹部痛と最も間違えやすいのが、急性虫垂炎、いわゆる「盲腸」で、虫垂炎は、盲腸の先についている虫垂という細い管に炎症が起こる病気です。
初期症状は便秘による痛みと似ていることもありますが、進行すると重篤になる可能性があるため、早期の診断が重要になります。
症状の比較
項目 | 便秘による痛み(典型的) | 急性虫垂炎の初期症状(典型的) |
---|---|---|
痛みの場所 | 右下腹部、または下腹部全体 | みぞおちやおへそ周りから始まり、徐々に右下腹部へ移動 |
痛みの性質 | 鈍痛、張る感じ、波がある | 持続的な痛み、徐々に強くなる |
伴う症状 | 腹部膨満感、排便困難 | 食欲不振、吐き気、微熱(後に高熱になることも) |
ただし、これらは典型的な例であり、非典型的な症状を示すことも少なくありません。自己判断はせず、疑わしい場合は医療機関を受診することが大切です。
憩室炎
大腸の壁の一部が袋状に外側に飛び出したものを「憩室(けいしつ)」といい、憩室に便などが詰まって炎症を起こすのが憩室炎です。
大腸の中でも右側(上行結腸)に憩室が多い場合、右下腹部に痛みが出ることがあり、症状は虫垂炎と似ており、発熱や吐き気を伴うこともあります。
婦人科系の病気(女性の場合)
女性の場合、右側の卵巣や卵管の病気が右下腹部痛の原因となることがあります。
- 卵巣嚢腫の茎捻転(ねじれ)
- 卵巣出血
- 子宮外妊娠
- 骨盤内炎症性疾患(卵管炎など)
このような病気は、突然の激しい痛みを起こすことがあり、緊急の対応が必要です。不正出血やおりものの異常などを伴うこともあります。
尿路結石
腎臓で作られた石が尿管に下降し、詰まることで激しい痛みを引き起こす病気で、石が右の尿管の下の方にある場合、右下腹部に痛みを感じることがあります。
突然発症する、転げ回るほどの激痛が特徴で、血尿や吐き気を伴うことも多いです。痛みは背中や脇腹から下腹部にかけて移動することもあります。
右下腹部痛を伴う可能性のある主な病気
病気 | 主な症状 | 特徴 |
---|---|---|
急性虫垂炎 | 右下腹部痛(移動性あり)、発熱、吐き気、食欲不振 | 進行すると腹膜炎の可能性 |
大腸憩室炎 | 右下腹部痛、発熱、吐き気 | 虫垂炎と症状が似る |
婦人科系疾患 | 右下腹部痛(突然の激痛も)、不正出血など | 女性特有、緊急性が高いものも |
尿路結石 | 突然の激痛(右下腹部、脇腹、背中)、血尿、吐き気 | 痛みが非常に強い |
急性虫垂炎(盲腸)の特徴と便秘との関連
右下腹部痛で最も心配される病気の一つ、急性虫垂炎について、もう少し詳しく見ていきましょう。便秘との関係についても触れます。
急性虫垂炎の典型的な症状
急性虫垂炎の最も特徴的な症状は、痛みの移動で、最初はみぞおち(胃のあたり)やおへその周りがシクシクと痛み始め、吐き気や食欲不振を伴います。
数時間から半日ほどかけて、痛みが徐々に右下腹部へと移動し、右下腹部を押すと痛みが強くなり(圧痛)、離したときに響くような痛み(反跳痛)が見られることもあります。
発熱も伴うことが多いですが、初期は微熱程度で、炎症が進むと高熱になります。
痛みの移動(みぞおちから右下腹部へ)
虫垂の炎症が始まると、まず内臓神経が刺激され、みぞおちやおへそ周りに関連痛として痛みを感じます。
その後、炎症が虫垂の外側、さらには腹膜にまで及ぶと、体性神経が刺激され、炎症が起きている場所、つまり右下腹部に限局した鋭い痛みを感じるようになり、この痛みの移動は、虫垂炎を疑う重要なサインの一つです。
急性虫垂炎の進行に伴う症状変化
時期 | 主な症状 |
---|---|
初期(発症〜数時間) | みぞおち・へそ周りの痛み、吐き気、食欲不振、微熱 |
中期(数時間〜半日) | 痛みが右下腹部へ移動、圧痛、軽度の発熱 |
後期(半日〜) | 右下腹部の激痛、反跳痛、高熱、腹部全体の硬直(腹膜炎の場合) |
便秘が虫垂炎のリスクを高める可能性
便秘と虫垂炎の直接的な因果関係は完全には解明されていませんが、いくつかの関連性が指摘されていて、硬くなった便の塊(糞石:ふんせき)が虫垂の入り口を塞いでしまうことが、虫垂炎の引き金の一つと考えられています。
糞石によって虫垂内が閉塞すると、内部で細菌が繁殖しやすくなり、炎症が起こるため、慢性的な便秘がある人は、糞石ができやすく、虫垂炎のリスクがやや高まる可能性があるとも言われています。
虫垂炎と間違えやすい他の病気
右下腹部痛を起こす病気は他にもあり、虫垂炎との鑑別が必要です。
虫垂炎と鑑別が必要な主な病気
病気 | 虫垂炎との違い(主な点) |
---|---|
感染性腸炎 | 下痢が主症状であることが多い、痛みが腹部全体に及ぶことも |
大腸憩室炎(右側) | 症状が非常に似ているため、画像検査(CTなど)での鑑別が重要 |
婦人科疾患 | 性周期との関連、不正出血の有無などが参考になることも |
尿路結石 | 痛みの性質(激痛、間欠的)、血尿の有無 |
症状だけでは判断が難しいことも多いため、正確な診断には医師の診察と検査が必要です。
危険なサインを見分けるためのチェックリスト
ご自身の右下腹部痛が、単なる便秘なのか、それとも他の病気の可能性があるのか、見分けるためのポイントをまとめました。
緊急受診が必要な症状
以下の症状が一つでも当てはまる場合は、夜間や休日であっても、速やかに医療機関を受診してください。自己判断で様子を見るのは危険です。
緊急受診が必要な右下腹部痛のサイン
チェック項目 | 詳細 |
---|---|
我慢できないほどの激痛 | 冷や汗が出る、動けないほどの痛み |
痛みがどんどん強くなる | 時間が経つにつれて明らかに悪化している |
38度以上の高熱 | 悪寒や震えを伴う場合は特に注意 |
繰り返す嘔吐 | 水分も摂れない状態 |
お腹全体が硬く張っている | 腹膜炎の兆候の可能性 |
血便(赤黒い便や鮮血) | 消化管からの出血を示唆 |
意識が朦朧とする、ぐったりしている | ショック状態の可能性 |
様子を見ても良い場合の判断基準
上記の緊急サインがなく、痛みが比較的軽く、排便によって改善するような場合は、便秘による痛みの可能性が高いと考えられます。ただし、症状が続く場合や、少しでも悪化する傾向が見られる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
- 痛みが我慢できる範囲である
- 発熱がない、または微熱程度である
- 吐き気はあるが、嘔吐はしていない
- 排便後に痛みが和らぐ
これらの条件を満たしていても、数日経っても症状が改善しない場合は、受診をお勧めします。
痛みの記録方法
医療機関を受診する際に、痛みの状況を正確に伝えることは、診断の助けになります。もし余裕があれば、以下のような点をメモしておくと良いでしょう。
痛みの記録に含めるべき項目
記録項目 | 具体例 |
---|---|
いつから痛むか | 昨日の夜から、3日前から |
どこが痛むか | 右下腹部、おへその周り、最初はみぞおちだった |
どんな痛みか | ズキズキ、シクシク、差し込むような、重苦しい |
痛みの強さ | 10段階で7くらい、我慢できないほどではない |
痛みの変化 | ずっと同じ強さ、だんだん強くなってきた、波がある |
他に症状はあるか | 熱(体温)、吐き気、嘔吐、下痢、食欲 |
排便状況 | 最後の排便はいつか、便の硬さ、排便後の痛み変化 |
便秘による右下腹部痛への対処法
右下腹部痛の原因が便秘である可能性が高いと考えられても、安易な自己判断は禁物です。
ここでは、痛みが比較的軽く、緊急性が低いと考えられる場合の一般的な対処法を紹介しますが、症状が続く、悪化する場合は必ず医療機関を受診してください。
安静にする
痛みが強いときは、無理に動かず、楽な姿勢で安静にしましょう。お腹を温めると痛みが和らぐこともありますが、虫垂炎などの炎症がある場合は逆効果になる可能性もあるため、注意が必要です。
水分補給
便秘解消のためにも、脱水予防のためにも、こまめな水分補給は重要で、常温の水や白湯などを少しずつ飲みましょう。冷たい飲み物や炭酸飲料は、腸を刺激しすぎて痛みを悪化させることがあるため、避けた方が無難です。
食事の注意点(消化の良いもの)
痛みが落ち着くまでは、消化の良い食事を心がけましょう。おかゆ、うどん、スープ、豆腐などが適しています。
脂っこいもの、刺激の強い香辛料、食物繊維が多すぎる食品(ごぼう、きのこ類など)は、腸に負担をかける可能性があるため、一時的に控えるのが良いでしょう。
便秘時の食事で避けたいもの・摂りたいもの
分類 | 一時的に避けたいもの(例) | 摂りたいもの(例) |
---|---|---|
主食 | 玄米、全粒粉パン | おかゆ、白米、うどん |
タンパク質 | 脂身の多い肉、揚げ物 | 豆腐、白身魚、鶏ささみ |
野菜・果物 | 食物繊維の多い根菜、きのこ類 | 加熱した消化の良い野菜(大根、かぶなど)、バナナ |
市販薬使用の注意点
便秘解消のために市販の便秘薬(下剤)を使いたくなるかもしれませんが、右下腹部痛がある場合の自己判断での使用は慎重になるべきです。
もし痛みの原因が虫垂炎などの炎症性疾患だった場合、下剤の使用によって腸の動きが活発になり、症状を悪化させたり、虫垂の穿孔(穴が開くこと)リスクを高めたりする可能性があります。
痛み止め(鎮痛剤)の使用も、痛みの感覚を鈍らせてしまい、病気の発見を遅らせる可能性があるため、医師の指示なく使用することは推奨されません。
市販の便秘薬の種類と注意点
種類 | 主な作用 | 腹痛時の注意点 |
---|---|---|
刺激性下剤 | 腸を直接刺激して蠕動運動を促進 | 腹痛を伴う場合は原則使用しない(炎症悪化リスク) |
機械的下剤(塩類下剤など) | 腸内の水分量を増やして便を軟化 | 刺激性よりは安全とされるが、自己判断せず医師に相談が望ましい |
膨潤性下剤 | 水分を吸収して便の容積を増やす | 効果発現が緩やかだが、腹部膨満感が強まる可能性も |
医療機関を受診するタイミング
どのような場合に医療機関を受診すべきか、改めてタイミングを整理します。
我慢できないほどの強い痛み
前述の通り、日常生活に支障が出るほどの強い痛み、冷や汗を伴うような痛みは、緊急性の高い病気のサインである可能性があります。迷わず医療機関を受診してください。
発熱や嘔吐を伴う場合
右下腹部痛に加えて、37.5度以上の発熱や、繰り返す嘔吐がある場合も、虫垂炎や憩室炎などの炎症性疾患が疑われ、早めに医師の診察を受けることが重要です。特に、高熱(38度以上)や悪寒がある場合は、より緊急度が高いと考えられます。
血便が見られる場合
便に血が混じる(鮮血、赤黒い血)、あるいは黒いタール状の便が出る場合は、消化管のどこかから出血している可能性があります。憩室炎や虚血性腸炎、場合によっては大腸がんなどの可能性も考えられるため、必ず医療機関を受診してください。
症状が改善しない、または悪化する場合
最初は軽い痛みだったとしても、数日経っても痛みが続く、徐々に痛みが強くなる、他の症状(発熱など)が出てきた、といった場合も受診が必要です。
便秘だと思っていたものが、実は別の病気の初期症状である可能性も考慮し、専門家である医師の判断を仰ぐことが大切です。
右下腹部痛は、原因が多岐にわたるため、自己判断は禁物です。「たかが便秘」と軽視せず、少しでも「おかしいな」と感じたら、お近くの医療機関(内科、消化器内科、外科、救急外来など)に相談してください。
よくある質問(FAQ)
便秘と右下腹部痛に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 子供の右下腹部痛で便秘が原因の場合は?
-
子供、特に幼児や学童期では、便秘が原因で腹痛を訴えることは非常に多く、大人と同様に、右下腹部に便が溜まって痛むことがあります。
ただし、子供は症状をうまく表現できないことも多く、虫垂炎などの他の病気との見分けが大人以上に難しい場合があります。
元気がない、食欲がない、嘔吐する、発熱がある、お腹を触られるのを嫌がるなどのサインが見られたら、小児科を受診してください。
- 高齢者の便秘と右下腹部痛で注意すべき点は?
-
高齢者は、加齢に伴う腸の動きの低下や、服用している薬の影響、活動量の減少などから便秘になりやすい傾向があります。
また、痛みに対する感覚が鈍くなっていることもあり、虫垂炎や憩室炎などの病気が進行していても、症状が典型的でない場合があります。
なんとなく元気がない、食欲がない、微熱が続くといった変化でも、注意が必要で、普段から便秘がちな方でも、いつもと違う腹痛を感じた場合は、早めにかかりつけ医に相談することが大切です。
- 妊娠中の右下腹部痛と便秘の関係は?
-
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や、大きくなる子宮による腸の圧迫などから、便秘になりやすいため、便秘による右下腹部痛も起こりやすい状態です。
妊娠中は子宮外妊娠(初期)、卵巣嚢腫の茎捻転、そして虫垂炎など、注意が必要な病気のリスクも考慮しなければなりません。
特に、急な激しい痛み、出血を伴う痛み、発熱を伴う痛みなどの場合は、自己判断せずに、すぐにかかりつけの産婦人科医に連絡し、指示を仰いでください。
- 便秘薬を飲んでも右下腹部痛が治らない場合は?
-
市販の便秘薬を使用しても右下腹部の痛みが改善しない、あるいは悪化する場合は、痛みの原因が単なる便秘ではない可能性が高いです。
虫垂炎や憩室炎などの炎症性疾患がある場合に便秘薬を使用すると、かえって症状を悪化させる危険性があります。
便秘薬を飲んでも痛みが続く場合は、薬の使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
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