内視鏡検査と聞くと、多くの方がカメラを飲むのは大変そう、痛いのかな、といった不安を感じるかもしれません。
この記事では、不安を少しでも和らげるために、内視鏡検査で重要な役割を担う内視鏡 カメラの仕組みや種類、医療現場での特徴について、分かりやすく解説します。
内視鏡検査とは何か?基本的な知識
内視鏡検査は、先端に小型の内視鏡 カメラが付いた細長い管(スコープ)を体内に挿入し、食道、胃、十二指腸や大腸などの消化管の内部を直接観察し、病気の早期発見や診断、場合によっては治療まで行えます。
内視鏡検査の目的と重要性
内視鏡検査の主な目的は、消化管内部の状態を詳細に観察することで、炎症、潰瘍、ポリープ、がんなどの病変を早期に発見できます。
特に、がんは早期発見・早期治療が生存率を大きく左右するため、内視鏡検査の重要性は非常に高いです。
また、病変が見つかった際には、組織の一部を採取(生検)して病理診断を行ったり、小さなポリープであればその場で切除したりすることも可能で、内視鏡 カメラを用いた検査は診断から治療までを一貫して行えます。
どのような時に内視鏡検査を推奨するか
医師が内視鏡検査を推奨するのは、特定の症状が見られる場合や、定期的な検診が必要な場合です。
胸やけ、胃痛、腹痛、吐き気、食欲不振、体重減少、血便、便通異常などの症状が続く場合には、原因を特定するために内視鏡検査が検討されます。
また、症状がなくても、胃がんや大腸がんのリスクが高まる年齢(一般的に40歳以上)の方や家族歴のある方には、定期的な内視鏡カメラによる検査が推奨されます。早期発見のためには、自覚症状がない段階での検査が大切です。
検査推奨の主な症状
- 持続する腹痛や胸やけ
- 原因不明の体重減少
- 血便や黒色便
- 便通異常(便秘・下痢の繰り返し)
内視鏡検査で発見できる主な病気
内視鏡カメラを用いた検査では、様々な消化管の病気を発見できます。
食道では逆流性食道炎、食道がん、食道静脈瘤など、胃では胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、ヘリコバクター・ピロリ菌感染など、十二指腸では、十二指腸潰瘍など。大腸では、大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)が代表的です。
初期には自覚症状が乏しいことも多いため、内視鏡検査による定期的なチェックが早期発見に繋がります。
発見可能な病気(消化管別)
消化管 | 主な発見可能病気 | 検査のポイント |
---|---|---|
食道 | 逆流性食道炎、食道がん | 粘膜の色調や凹凸変化の観察 |
胃 | 胃炎、胃潰瘍、胃がん、ピロリ菌感染 | 粘膜の萎縮や病変の有無 |
大腸 | 大腸ポリープ、大腸がん、炎症性腸疾患 | ポリープの早期発見と切除 |
検査の流れの概要
内視鏡検査は、一般的に前処置、検査、検査後のリカバリーという流れで進み、上部消化管内視鏡(胃カメラ)の場合、検査前日の夕食後から絶食し、当日は少量の飲水のみ可能となることが多いです。
検査直前には、喉の麻酔や胃の動きを抑える薬を使用することがあり、下部消化管内視鏡(大腸カメラ)の場合は検査前日から食事制限があり、当日は下剤を服用して腸内を空にします。
検査自体は種類や目的にもよりますが、通常15分から30分程度で、鎮静剤を使用した場合検査後はしばらく安静にしてから帰宅です。
内視鏡カメラの基本的な仕組み
内視鏡カメラは、ただ単に体内の映像を映し出すだけではありません。細い管の中には光を送り込み、鮮明な画像を得て、さらには処置具を操作するための高度な技術が詰まっています。ここでは、基本的な仕組みについて解説します。
光源とライトガイドの役割
消化管の内部は暗いため、鮮明な画像を得るためには強力な光源が必要です。内視鏡の本体(光源装置)から発せられた光は、ライトガイドと呼ばれる光ファイバーの束を通じてスコープの先端まで導かれ、観察部位を明るく照らします。
ライトガイドは効率よく光を伝達し、かつ柔軟性に富んでいるため、スコープの操作性を損なうことなく暗い消化管内を隅々まで照らし出せます。
イメージセンサー(CCDやCMOS)の働き
スコープの先端には、レンズと共に超小型の内視鏡カメラ、すなわちイメージセンサーが搭載されています。
イメージセンサーには、主にCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補性金属酸化膜半導体)が用いられます。
レンズを通して入ってきた光(映像)を電気信号に変換するのが、イメージセンサーの役割です。CCDは高画質でノイズが少ないという特徴があり、CMOSは消費電力が少なく小型化しやすいという利点があります。
イメージセンサーの種類と特徴
種類 | 主な特徴 | 用途の傾向 |
---|---|---|
CCDセンサー | 高画質、低ノイズ | 従来から多くの内視鏡で使用 |
CMOSセンサー | 低消費電力、小型化・高速化に有利 | 近年採用が増加、高画質化も進む |
画像処理とモニター表示
イメージセンサーで電気信号に変換された映像情報は、スコープ内部の電線を通じて画像処理装置(ビデオプロセッサー)に送られます。
ビデオプロセッサーでは電気信号がデジタル処理され、色調の補正やノイズの低減などが行われ、より鮮明で診断に適した画像へと変換され、最終的に医師が観察するためのモニターに映し出されます。
この一連の処理が瞬時に行われることで、リアルタイムでの観察が可能になります。
操作部と挿入部の機能
内視鏡の操作部は、医師がスコープの先端を操作するための部分です。アングルノブを回すことで、スコープの先端を上下左右に湾曲させ、消化管の壁面を詳細に観察します。
また、送気・送水ボタンや吸引ボタン、処置具を出し入れする鉗子口なども備わっています。
挿入部は、実際に体内に挿入される細長い管の部分で、柔軟性と適度な硬さを併せ持ち、患者さんの負担を軽減しつつ、目的の部位までスムーズに到達できるように設計されています。
内視鏡カメラの種類とそれぞれの特徴
内視鏡カメラは、観察する部位や目的に応じて様々な種類があり、それぞれ太さや長さ機能が異なり、患者さんの状態や検査の必要性に応じて使い分けられます。
上部消化管内視鏡(胃カメラ)
一般的に胃カメラとして知られるのが上部消化管内視鏡です。口または鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸を観察します。
太さは機種によって異なりますが、経口タイプで約9~10mm、経鼻タイプでは約5~6mmと細いものもあり、経鼻内視鏡は舌の根元に触れにくいため嘔吐感が少なく、検査中に会話ができるなどが利点です。
ただし、画質や行える処置に制限がある場合もあり、どちらの内視鏡カメラを使用するかは患者さんの希望や状態、検査の目的を考慮して医師が判断します。
胃カメラの挿入経路比較
挿入経路 | 特徴 | 利点・欠点 |
---|---|---|
経口 | 口から挿入、一般的 | 高画質、処置の幅が広い/嘔吐感が強い場合がある |
経鼻 | 鼻から挿入、比較的細い | 嘔吐感が少ない、会話可能/画質や処置に制限がある場合も |
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
大腸カメラと呼ばれる下部消化管内視鏡は、肛門から挿入し直腸から盲腸までの大腸全体、場合によっては小腸の一部まで観察し、太さは約11~13mm程度です。
大腸ポリープや大腸がんの早期発見に非常に有効で、検査中にポリープが見つかれば、その場で切除することもできます。
検査前には下剤を服用して腸内をきれいにする必要があり、この前処置が大変と感じる方もいますが、正確な診断のためには重要な準備です。
カプセル内視鏡
カプセル内視鏡は、ビタミン剤のような大きさの小型カメラが内蔵されたカプセルを飲み込むだけで検査ができる内視鏡 カメラです。主に小腸の検査に用いられますが、大腸用のカプセル内視鏡も登場しています。
患者さんはカプセルを飲み込んだ後、数時間は腰に記録装置を装着して普段通りの生活を送れ、カプセルは消化管の蠕動運動によって移動しながら画像を撮影し、体外に排出されます。
苦痛が少ないという大きな利点がありますが、生検やポリープ切除などの処置は行えません。また、保険適応の条件などもあります。
カプセル内視鏡の概要
項目 | 説明 |
---|---|
対象部位 | 主に小腸、一部大腸用も |
特徴 | カプセル型のカメラを嚥下、苦痛が少ない |
注意点 | 生検や治療は不可、保険適応条件あり |
その他の特殊な内視鏡(小腸内視鏡、超音波内視鏡など)
上記以外にも、特定の目的や部位に特化した内視鏡カメラがあります。
小腸全体を詳しく観察するための小腸内視鏡(ダブルバルーン内視鏡やシングルバルーン内視鏡)や、スコープの先端に超音波(エコー)装置が付いた超音波内視鏡(EUS)などです。
超音波内視鏡は、消化管の壁の深くまで病変が達しているか(深達度診断)や、膵臓やすい臓周囲のリンパ節などを観察するのに用います。
内視鏡カメラの進化と技術
内視鏡カメラの技術は日々進歩しており、より鮮明な画像でより小さな病変を発見し、患者さんの負担を軽減するための開発が進められています。ここでは、近年の内視鏡における主な技術的進歩について解説します。
高画質化(ハイビジョン、4K)の進展
内視鏡の画質は、診断精度に直結する重要な要素です。従来のSD画質から、ハイビジョン(HD)、フルハイビジョン、さらには4Kといった高解像度の内視鏡カメラが登場しています。
画素数が大幅に増加することで、微細な粘膜の模様や血管の走行まで詳細に観察できるようになり、早期がんなどの小さな病変の発見率向上に貢献しています。
画像強調観察(NBI、BLI、LCIなど)とは
画像強調観察は、特定の波長の光を照射したり画像処理を施したりすることで、粘膜表面の血管や微細な模様を強調して表示する技術です。
代表的なものにNBI(Narrow Band Imaging)、BLI(Blue LASER Imaging)、LCI(Linked Color Imaging)などがあります。このような技術を用いることで、通常光観察では見逃しやすい平坦な病変や、早期がんの発見に役立ちます。
より負担の少ない検査への取り組み
患者さんの苦痛を軽減することも、内視鏡カメラ開発の重要なテーマです。
スコープの細径化や柔軟性の向上は挿入時の不快感を和らげ、また、鎮静剤の使用は、多くの患者さんがリラックスして検査を受けられるようにするために有効な手段です。
さらに、検査時間の短縮や、前処置の負担軽減(特に大腸カメラ)に関する研究も進められています。
検査を受ける際のカメラに関する心構えと準備
内視鏡カメラによる検査を勧められた際、多くの方が不安を感じるかもしれませんが、事前に正しい情報を得て、適切な準備をすることで、不安は大幅に軽減できます。
検査前の準備で知っておくべきこと
検査前の準備は、安全かつ正確な検査を行うために非常に重要です。上部消化管内視鏡(胃カメラ)の場合、通常、検査前日の夕食後から絶食となります。
水分は水やお茶など、糖分を含まないものなら少量摂取できることが多いですが、詳細は医師の指示に従ってください。常用している薬がある場合は事前に医師に相談し、休薬の必要があるか確認します。
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)の場合は、数日前から食事内容の調整(消化の良いものを選ぶ、種のあるものや繊維の多いものを避けるなど)が必要になり、検査当日は下剤を服用し腸内を空にします。
前処置は大変ですが、腸内がきれいになっていないと内視鏡カメラでの観察が不十分となり、正確な診断ができません。
検査前の食事制限
検査の種類 | 食事制限の開始時期 | 注意点 |
---|---|---|
胃カメラ | 検査前日の夕食後から | 当日は水・お茶以外の飲食は原則禁止 |
大腸カメラ | 検査の数日前から食事調整、前日から専用食や流動食 | 当日は下剤を服用し腸管洗浄 |
検査中のカメラ挿入時の感覚や対処法
内視鏡カメラの挿入時には、ある程度の違和感や圧迫感を感じることがあります。
胃カメラの場合喉を通過する際に嘔吐反射が起こりやすいですが、喉の麻酔をしっかり行い、医師や看護師の指示に従ってゆっくりと深呼吸をすることで、比較的楽に通過できます。力を抜いてリラックスすることが大切です。
経鼻内視鏡の場合は鼻腔の違和感があるかもしれませんが、嘔吐感は少ない傾向にあります。
大腸カメラの場合は、スコープが腸の曲がり角を通過する際に、お腹が張るような感覚や軽い痛みを感じることがあるものの、この場合も体の向きを変えたり、深呼吸をすることで軽減されることが多いです。
鎮静剤使用の選択肢とその影響
検査時の苦痛を和らげるために、鎮静剤(静脈麻酔)を使用する選択肢があり、鎮静剤を使用するとうとうとと眠っているような状態で検査を受けることができるため、不安や苦痛をほとんど感じることなく検査を終えられます。
特に、以前の検査でつらい経験をした方や不安が強い方には有効ですが、鎮静剤を使用した場合、検査後は意識がはっきりするまで30分~1時間程度の安静が必要です。また、当日は車や自転車の運転はできません。
検査後の注意点とカメラの影響
検査終了後にもいくつかの注意点があります。
胃カメラで喉の麻酔をした場合、検査後1時間程度は飲食を控える必要があります。麻酔が切れていないうちに飲食すると、誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)の危険があるためです。
大腸カメラでポリープを切除した場合は、数日間は食事内容に注意したり、激しい運動を避けたりする必要があります。また、まれに出血や穿孔(消化管に穴が開くこと)といった偶発症が起こる可能性もゼロではありません。
検査後に強い腹痛や発熱、黒色便や血便などが見られた場合は、速やかに検査を受けた医療機関に連絡してください。
内視鏡カメラの安全性と衛生管理
内視鏡カメラを用いた検査は、体内に医療機器を挿入するため、安全性や衛生管理は非常に重要です。
感染症予防のための洗浄・消毒体制
内視鏡は複数の患者さんに使用されるため、使用ごとの徹底した洗浄・消毒が不可欠です。
医療機関では、専門のスタッフが手洗いと専用の洗浄消毒装置を用いて、内視鏡カメラを含むスコープ全体を洗浄・高水準消毒しています。
内視鏡の洗浄・消毒プロセス
ステップ | 主な内容 | 目的 |
---|---|---|
用手洗浄 | ブラシや洗剤で物理的に汚染物を除去 | 消毒効果を高める |
高水準消毒 | 専用の消毒液と自動洗浄機で消毒 | 全ての病原微生物を死滅・不活化 |
すすぎ・乾燥・保管 | 清潔な水ですすぎ、乾燥させて保管 | 再汚染防止 |
ディスポーザブル製品の活用
感染リスクをさらに低減するために、ディスポーザブル(使い捨て)製品の活用も進んでいます。
生検(組織を採取する)の際に使用する鉗子や、ポリープを切除する際に用いるスネアなどは、多くの施設でディスポーザブル製品が用いられています。
内視鏡カメラ本体は高価なためディスポーザブルではありませんが、関連する処置具においては使い捨てが主流になりつつあります。
偶発症のリスクと対策
内視鏡検査は比較的安全な検査ですが、ごくまれにリスクがあり、代表的なものは出血、穿孔(消化管に穴が開くこと)、薬剤によるアレルギー反応、鎮静剤による呼吸抑制や血圧低下などです。
リスクを最小限に抑えるため、医師は患者さんの状態を十分に把握し、慎重に検査を行います。また、万が一偶発症が発生した場合にも、迅速に対応できる体制を整えています。
主な偶発症と頻度
- 出血(生検やポリープ切除後):0.1~数%
- 穿孔:0.01~0.1%
- 鎮静剤関連:呼吸抑制など、頻度は低いが注意が必要
※頻度は検査の種類や処置内容により異なり、あくまで一般的な目安です。
内視鏡検査とカメラに関するよくある質問
ここでは、内視鏡カメラや検査に関して、患者さんからよく寄せられる質問と回答をまとめました。検査前の不安解消にお役立てください。
- 検査時間はどのくらいですか?
-
検査の種類や目的、観察する範囲、処置の有無などによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 上部消化管内視鏡(胃カメラ)の観察のみの場合:10~15分程度
- 下部消化管内視鏡(大腸カメラ)の観察のみの場合:20~30分程度
ポリープ切除などの処置を行う場合は、さらに時間がかかり、また、検査前の準備や検査後の安静時間を含めると、医療機関での滞在時間は2~3時間程度になります。
- カメラを飲むのは苦しいですか?
-
胃カメラの場合、経口挿入では喉を通過する際に嘔吐反射が起こりやすく、苦痛を感じる方もいますが、喉の麻酔をしっかり行うことや、医師の指示に合わせて呼吸を整えることで、苦痛を軽減できます。
また、経鼻内視鏡を選択したり鎮静剤を使用したりすることで、より楽に検査を受けることも可能です。
- 検査結果はいつ頃わかりますか?
-
観察した所見については、多くの場合、検査終了後にモニターに映し出された画像を見ながら、どのような状態であったか、異常があったかなかったかなどの説明を受けます。
ただし、生検(組織を採取)を行った場合は、病理検査の結果が出るまでに1~2週間程度かかるのが一般的です。
- 検査費用はどのくらいかかりますか?
-
保険診療(3割負担)の場合、胃カメラの観察のみであれば数千円から1万円程度、大腸カメラの観察のみであれば1万円から2万円程度が目安となることが多く、初診料や再診料、薬剤費、処置費などが加わります。
ポリープ切除などを行うと、費用はさらに高くなります。正確な費用については、検査を受ける医療機関に直接お問い合わせいただくのが確実です。
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