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大腸内視鏡検査における下剤の種類と服用方法

大腸内視鏡検査における下剤の種類と服用方法

大腸内視鏡検査を受けるにあたり、多くの患者さんが不安を感じる要素の一つが下剤の服用ですが、検査の精度を高めて小さな病変も見逃さないためには、腸の中を完全にきれいにする準備が必要です。

服用する下剤にはいくつかの種類があり、味や量、飲みやすさに違いがあります。ご自身の体調や好みに合わせた下剤を選ぶことで、検査前の苦痛を少しでも和らげることが可能です。

この記事では、代表的な下剤の種類や特徴、そして検査をスムーズに受けるための正しい服用方法について詳しく解説します。

目次

正確な検査を行うために腸管洗浄剤が必要な理由

大腸内視鏡検査において、腸管内をきれいに洗い流すことは、小さなポリープや早期がんを発見するために極めて重要で、便が残っていると視野が妨げられ、病変を見逃すリスクが高まります。

便の残存が検査精度に与える影響

内視鏡検査の目的は、大腸の粘膜を直接観察し、異常がないかを確認することで、便や泡が残っていると、カメラの視野が遮られてしまいます。

特に平坦なポリープや小さな病変は、わずかな便の陰に隠れてしまうことがあるので、医師は粘膜の細部まで観察を行いますが、視界不良の状態では十分な診断が難しいです。

腸内の清浄度と検査精度の関係

腸内の清浄度検査時の視野病変発見の可能性
高(透明な水様便)粘膜の細部まで明瞭に観察可能微細な病変も発見しやすい
中(少量の固形物)一部視野が遮られる可能性あり洗浄処置が必要となり時間がかかる
低(多量の便残存)観察困難なエリアが生じる見逃しのリスクが高まり再検査も

前処置として腸管洗浄剤を確実に飲みきり、便を透明な水のような状態にすることが必要で、腸内環境を整えることがご自身の健康を守ることにつながります。

検査時間の短縮と苦痛の軽減

腸内がきれいに洗浄されていると、内視鏡の挿入や観察がスムーズに進み、医師は迷いなくスコープを操作できるため、検査時間が短縮する傾向にあります。

検査時間が短くなれば、それだけお腹の張りや違和感を感じる時間も減り、患者さんの身体的負担が軽くなり、楽に検査を終えることが可能です。洗浄が不十分だと、検査中に水を送って洗浄する処置を行いながら進めることになります。

下剤の効果を高めるための心構え

下剤の服用は決して楽なものではないかもしれませんが、検査の成功を握る鍵で、ただ機械的に飲むのではなく、自分の体を守るための大切な準備と捉えて取り組むことが大事です。

どうしても飲めない場合や体調が悪くなった場合は、無理をせずに医療機関へ相談してください。スタッフは患者さんが安全に検査を受けられるよう、サポートします。

代表的な液体下剤の種類とそれぞれの特徴

大腸内視鏡検査で使用する下剤には複数の種類があり、それぞれ成分や味、飲む量が異なります。医師は患者さんの年齢、腎機能などの基礎疾患、過去の検査時の状況などを考慮して、最も適した薬剤を選択します。

ポリエチレングリコール製剤の特性

ポリエチレングリコール製剤は、腸管内での水分吸収を抑え、水分を保持したまま排便を促す薬剤で、長年使用されている実績があり、洗浄力が高いことが特徴です。

体内の水分や電解質のバランスを崩しにくいため、高齢者や腎機能に不安がある方でも比較的安全に使用でき、代表的なものにニフレックやモビプレップがあります。

モビプレップのメリット

モビプレップは、従来の製剤に比べて服用量が少なくて済むように改良された薬剤です。配合されている成分の濃度が高く、洗浄力が強いため、比較的短時間で便がきれいになります。

主な液体下剤の特徴比較

薬剤名主な特徴味の傾向
モビプレップ服用量が少なく洗浄力が強い酸味のある梅ジュース風味
ニフレック体への吸収が少なく安全性が高い薄い塩味のレモン風味
マグコロールP飲みやすく味が好評スポーツドリンク風味

味は梅ジュースのような酸味があり、飲みやすいと感じる人が多く、水やお茶を含めて合計2リットル程度の水分摂取で済むため、大量の液体を飲むのが苦手な方に適しています。

ニフレックの安定性

ニフレックは、長期間にわたり使用されてきたスタンダードな薬剤で、腸管内の浸透圧と等しい等張液として設計されており、体への吸収がほとんどありません。

脱水や電解質異常のリスクが低く、安全性が高く、味は少し塩味を感じるレモン風味ですが、独特のぬめりがあるため、飲みにくいと感じる方もいます。

マグコロールの飲みやすさ

マグコロールはクエン酸マグネシウムを主成分とする下剤で、スポーツドリンクのような味がして、他の下剤に比べて飲みやすいのが最大の特徴です。

PEG製剤とは異なり、腸管の浸透圧を高めることで水分を引き寄せ、腸を洗浄します。比較的若い方や便秘のない方に適していますが、腎機能が低下している方には慎重な投与が必要です。

錠剤タイプの下剤という選択肢と注意点

液体の下剤をどうしても飲めない方や、味やにおいに敏感な方のために、錠剤タイプの下剤も開発されています。吐き気を感じやすい人にとってはメリットとなりますが、服用する錠剤の数が多く、すべての人に適しているわけではありません。

ビジクリアの特徴と服用方法

ビジクリアは、リン酸ナトリウムを主成分とする錠剤タイプの下剤です。1回5錠を15分おきに、計10回服用し、合計で50錠を飲むことになります。

さらに、水またはお茶を2リットル以上飲む必要があります。味を感じずに飲める点が最大の利点ですが、粒がやや大きいため、飲み込むのが苦手な方には不向きな場合があります。

錠剤タイプが向いている人

錠剤タイプは、過去に液体下剤で嘔吐してしまった方や、どうしても液体の味を受け入れられない方にとって有力な選択肢ですが、液体そのものの量が減るわけではありません。

錠剤タイプ推奨ケース

  • 過去に液体下剤で強い吐き気を感じた経験がある方
  • 液体の独特な味やにおいがどうしても苦手な方
  • 普段から錠剤を飲むことに抵抗がなく、嚥下機能が正常な方
  • 腎機能に関する血液検査の数値が正常範囲内である方

ただし、精神的な負担を減らすことができ、若い世代や、嚥下機能に問題のない方によく選ばれています。ご自身の特性に合わせて選択してください。

腎機能への影響と使用制限

ビジクリアはリン酸を含むため、腎臓に負担をかける可能性があるため、腎機能障害のある方や高齢者、高血圧の薬を服用している方には使用できないことがあります。

医師は血液検査のデータなどを確認し、安全に使用できるかどうかを慎重に判断します。ご自身の健康状態を正確に医師に伝えることが大切です。

患者さんの状態に合わせた下剤の選び方

どの下剤を使用するかは、単に好みだけで決めるものではありません。患者さんの年齢、排便状況、既往歴、服用中の薬などを総合的に判断し、最も安全で効果的なものを医師が提案します。

慢性的な便秘がある場合の選択

普段から便秘がちの方は、腸の動きが鈍く、便が硬くなっていることが多いため、洗浄力の強い下剤を選ぶ必要があり、モビプレップなどの強力な薬剤が適している場合が多いです。

患者さんの背景別・推奨下剤

患者さんの状況考慮すべき点推奨される傾向
頑固な便秘がある高い洗浄力が必要モビプレップ
高齢・腎機能低下電解質バランスの維持ニフレック
味に敏感・嘔吐反射飲みやすさ・無味マグコロールP・錠剤

洗浄力が強いだけでは不十分なこともあり、検査の数日前から緩下剤を服用したり、食事制限を早めに開始したりするなど、下剤の効果を補助する工夫が必要です。

高齢者や基礎疾患がある場合の配慮

高齢の方や、心臓病、腎臓病などの基礎疾患がある方は、体内の水分バランスが崩れると重篤な状態になるリスクがあるため、体への負担が少ない薬剤が選ばれます。

また、自宅での服用ではなく、医療機関に来院してから下剤を服用することもあり、看護師の管理下で便の状態を確認することで、万が一の体調変化にも迅速に対応できます。

過去の検査経験の活用

以前に大腸内視鏡検査を受けたことがある方は、その時の経験が重要な情報になるので、「あの下剤は飲みやすかった」「この下剤は気持ち悪くなった」といった感想を伝えてください。

医師はその情報を基に、別の種類に変更したり、吐き気止めを併用したりするなどの対策を講じます。辛い経験を我慢する必要はありません。

下剤を服用する際の正しい手順とペース

下剤は、決められたペースを守ってゆっくりと飲むことが、副作用を防ぎ、確実に腸をきれいにするコツです。一気に飲むと、吐き気や腹痛の原因となったり、腸管内圧が急激に上昇して体に負担をかけたりする恐れがあります。

前日の準備と服用のタイミング

検査の種類や医療機関の方針によっては、検査前日の夜から少量の液体の下剤や錠剤の下剤を服用することがあります。これは、翌日の本格的な洗浄をスムーズにするためです。

前日の夕食は早めに済ませ、消化の良いものを摂るようにし、寝る前に指示された薬剤を服用し、しっかりと睡眠をとることも、翌日の検査を乗り切るために大事です。

当日の服用ペースと水分摂取

当日の下剤は、通常2時間程度かけてゆっくりと飲み、コップ1杯を10分から15分かけて飲むペースが一般的です。

一般的な服用スケジュール

時間経過行うこと便の状態の目安
開始〜30分ゆっくりと飲み始める変化なしか、軽度の便意
30分〜1時間ペースを守り継続固形便から泥状便へ変化
1時間〜2時間残りの下剤と水分泥状便から水様便へ変化

合間に水やお茶を挟むタイプの薬剤であれば、交互に飲むことで口の中の味を変えられ、飲みやすくなります。喉が渇いていても一気飲みは避け、一口ずつ飲みましょう。

便の状態変化と完了のサイン

服用を開始してしばらくすると、便意を催し排便が始まり、最初は固形便が出ますが、次第に泥状になり、最終的には黄色から透明な水様便へと変化します。

尿のような透明な液体になり、固形物が全く混じっていない状態になれば、腸の洗浄は完了です。この状態になるまで、根気強く服用と排便を繰り返します。

飲んでいる途中で気持ち悪くなった時の対処法

大量の液体を飲んでいると、途中で満腹感や味への飽きから、吐き気を感じることがあります。また、体が冷えて寒気を感じることもあり、無理をして飲み続けると嘔吐してしまうことがあります。

冷やして飲むと飲みやすくなる

多くの液体下剤は、冷やすことで独特の味やにおいが感じにくくなり、飲みやすくなるので、前日から冷蔵庫で冷やしておくことをお勧めします。

ただし、冷たい飲み物でお腹が冷えすぎて痛くなる場合は、常温に戻してから飲むように調整してください。ご自身の体調に合わせて温度を調節することが大切です。

味覚を変える工夫をする

同じ味を飲み続けるのが辛いときは、合間に口直しをすることでリフレッシュできます。水やお茶で口をゆすぐ、飴を舐めるなどの方法があります。

吐き気を感じた時の対策リスト

  • 一旦服用を中止し、横にならずに座って休憩する
  • 部屋の換気を行い、新鮮な空気を取り入れる
  • お腹を締め付けているベルトや服を緩める
  • 歩き回って胃腸の蠕動運動を促す
  • 冷たい水でうがいをして口の中をさっぱりさせる

医療機関によっては、飲みやすくするためのフレーバーを提供しているところもあり、レモン汁の添加が許可されている薬剤もありますので、事前に確認してみてください。

姿勢や環境を変えてみる

ずっと座ったまま飲んでいると、胃が圧迫されて苦しくなることがあるので、時々立ち上がって部屋の中を歩いたり、上半身を軽く動かしたりすることで、胃腸の動きが促されます。

リラックスできる音楽を聴いたり、テレビを見たりしながら飲むことで、意識を紛らわせるのも有効な手段です。環境を変えることで気分転換を図りましょう。

下剤服用を快適に乗り切るための環境づくり

長時間の服用となるため、トイレへのアクセスや服装など、ストレスなく過ごせる環境を整えることが重要です。準備不足は焦りや不快感につながります。

トイレの近くでリラックスできる場所を確保

何度もトイレに行くことになるため、トイレのすぐ近くに居場所を作ることが鉄則です。移動のストレスを減らすことで、排便に集中できます。

読みかけの本やスマートフォン、タブレットなどを手元に用意し、気を紛らわせる工夫をし、緊張を和らげることが、スムーズな排便を助けます。

身体を締め付けない服装選び

服用中はお腹が張ることが多いため、ウエストがゴムになっているジャージやスウェットなどが適しています。リラックスできる服装を心がけましょう。

ベルトやジーンズなどの締め付けの強い服は、腹痛や吐き気を誘発する原因となるため避けてください。お腹への圧迫を最小限にすることがポイントです。

室温管理と寒さ対策

大量の水分を摂取するため、身体が芯から冷えてしまうことがあり、室温は少し高めに設定することをお勧めします。

カーディガンやひざ掛けを用意し、寒さを感じたらすぐに羽織れるようにしておくと安心で、身体を温めることは、腸の動きを良くするためにも有効です。

洗浄完了を判断する便の色の見極め方

自分の便が検査可能な状態になったかどうかを判断するのは難しいものです。色と透明度を基準にした明確なゴールを知っておくことが大切です。

段階的に変化する便の性状

服用初期は固形の便が出ますが、次第に泥状になり、茶色の液体へと変化していきます。この段階ではまだ洗浄は不十分です。

さらに飲み進めると、色が薄くなり、黄色から薄いレモン色の液体になります。固形物が混じっていないか、注意深く観察してください。

便の状態変化と合格ライン

段階色と状態判定
初期茶色・固形または泥状継続が必要
中期茶色・濁った液体あともう少し
完了薄い黄色・透明な水様検査可能(合格)

透明度の最終チェック方法

便器の中の底が見えるか、あるいは排出した液体を通して底の模様が判別できるかが目安で、透明度が高ければ高いほど、良い状態です。

カス(固形物)が浮いている場合は、まだ腸のひだに便が残っている証拠なので、完全に透明になるまで、追加の水や下剤が必要になることがあります。

検査前の食事制限が下剤の効果を左右する

下剤を飲む前の数日間の食生活は、当日の下剤の効果に大きく影響します。繊維質の多い食事や消化の悪いものを食べていると、下剤を飲んでも便がなかなかきれいになりません。

避けるべき食品と推奨される食品

避けるべき食品の代表は、食物繊維が豊富な野菜、海藻、きのこ類、そして種のある果物で、消化されにくく、腸内に長く留まります。

食材の選び方ガイド

分類食べてよいもの避けるべきもの
主食白米、おかゆ、うどん、食パン玄米、そば、全粒粉、ラーメン
おかず豆腐、白身魚、鶏肉、卵根菜類、きのこ、海藻、豚肉
その他プリン、ゼリー(具なし)こんにゃく、いちご、ゴマ

推奨されるのは、白米、うどん、食パン(耳なし)、豆腐、白身魚、鶏のささみなどです。脂肪分が少なく、繊維質の少ない食材を選びましょう。

水分摂取の重要性

食事制限期間中も、水分は十分に摂ることが必要です。水分を多く摂ることで便が柔らかくなり、当日の排出がしやすくなります。

水、お茶、スポーツドリンクなどをこまめに摂取してください。ただし、牛乳や果肉入りのジュースは、腸内に膜を張ったりカスが残ったりするため、検査前日は避けるべきです。

検査食(クリアスルー食)の活用

多くの医療機関では、検査前日用の検査食を販売していて、消化の良い食材だけで作られたレトルト食品で、温めるだけで手軽に食べられます。

自分でメニューを考える手間が省け、うっかり食べてはいけないものを口にするリスクもなくなります。初めて検査を受ける方には、こうした検査食の利用を強くお勧めします。

検査当日の持ち物と来院時の服装

検査当日は、万が一の便漏れや検査着への着替えを考慮し、準備万端で来院することが心の余裕につながります。忘れ物がないよう確認しましょう。

替えの下着と着替えの準備

来院途中に便意を催し、下着を汚してしまうリスクはゼロではありません。予備の下着を一組持参すると安心です。

検査時は専用の検査着に着替えますが、着脱しやすい服で来院することで、スムーズに準備に入れます。ボタンの多い服やワンピースは避けた方が無難です。

検査当日の持ち物リスト

持ち物用途・理由備考
替えの下着便漏れ対策ゆったりしたサイズ
羽織もの院内の防寒対策前開きのもの
暇つぶし道具待ち時間の活用本やスマホなど

寒さ対策の羽織もの

院内は空調が効いていることが多く、検査着だけでは肌寒く感じることがあります。検査を待っている間、身体を冷やさないことが大切です。

前開きのカーディガンやパーカーなどを持参すると重宝します。体温調節ができる服装で、リラックスして検査を待ちましょう。

よくある質問

ここでは、大腸内視鏡検査と下剤の服用に関して、患者さんから頻繁に寄せられる疑問についてお答えします。疑問を解消し、リラックスして検査に臨んでください。

下剤を飲んでも便意が来ない場合はどうすればよいですか?

服用を開始してもすぐに便意が来ないことは珍しくありません。腸の動きには個人差があるため、焦らずに指示されたペースで飲み続けてください。

家の中を歩いたり、お腹を「の」の字にマッサージしたりすることで腸の動きが活発になります。それでも全く便意がない場合は、服用を一時中断しましょう。

腹痛やお腹の張りが強くなってきた場合も同様に中断し、直ちに医療機関へ電話で連絡してください。腸閉塞などの可能性も考慮し、医師が適切な指示を出します。

普段飲んでいる薬は検査当日に飲んでも大丈夫ですか?

基本的に、血圧の薬や心臓の薬、抗てんかん薬などは、当日の朝も少量の水で服用することが一般的です。中止すると、検査中に体調が悪化するリスクがあります。

糖尿病の薬は、検査当日は絶食となるため、低血糖を防ぐために中止や減量が必要になります。自己判断せず、医師の指示に従ってください。

血液サラサラの薬については、組織検査を行うかどうかにかかわるため、事前に医師の休薬指示を必ず守ってください。

検査中の痛みが心配ですが鎮静剤は使えますか?

多くの医療機関で鎮静剤を使用した検査が可能です。鎮静剤を使用すると、ウトウトと眠っているような状態で検査を受けられるため、痛みや不快感を大幅に軽減できます。

特に、お腹の手術歴があり癒着が疑われる方や、痛みに敏感な方には有効で、苦痛なく検査を受けるための有効な手段です。

ただし、鎮静剤を使用した場合は、検査後の運転が終日禁止となります。公共交通機関や家族の送迎での来院が必要になりますので、希望される場合は事前にご相談ください。

下剤の味がどうしても苦手で全部飲みきれません

無理をして吐いてしまうと検査ができなくなってしまいます。味が苦手な場合は、冷やして飲む、ストローを使って口の中に広げずに喉の奥へ流し込むなどの方法を試してみてください。

それでも飲めない場合は、服用量の少ないタイプや錠剤タイプへの変更が可能か相談してください。鼻からチューブを入れて下剤を注入する方法などが選択できる場合もあります。

以上

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この記事を書いた人

Dr.中村文保のアバター Dr.中村文保 医療法人社団心匡会 理事長

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 院長
日本内科学会 総合内科専門医
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 消化器病専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医

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