原因不明の消化管出血や腹痛など、小腸の病気が疑われる場合、診断はこれまで容易ではありませんでした。
口から入れる胃カメラや肛門から入れる大腸カメラでは、全長6〜7メートルにも及ぶ長い小腸の大部分を観察することが困難だったためで、これを克服するために開発されたのが、ダブルバルーン内視鏡です。
この記事では、小腸の深い部分まで詳細に観察できるダブルバルーン内視鏡について、仕組みや特徴、どのような病気の発見につながるのか、検査の手順や準備、検査後の注意点までを詳しく解説します。
ダブルバルーン内視鏡とは何か
ダブルバルーン内視鏡は、小腸全体を観察するために開発された特殊な内視鏡です。従来の胃カメラや大腸カメラでは届かなかった小腸の奥深くを、独自の仕組みによってたぐり寄せながら進むことで、詳細な検査を可能にします。
小腸の検査が難しい理由
小腸は胃と大腸の間に位置し、全長が6〜7メートルと非常に長い臓器で、さらに、固定されずに腹腔内で自由に動くため、内視鏡を安定して進めることが極めて困難でした。
胃カメラは十二指腸の一部まで、大腸カメラは回腸末端という小腸の出口付近までしか到達できず、その間の広大な領域は長い間、内視鏡検査における暗黒大陸とも呼ばれています。
このため、小腸に出血や腫瘍などの病変があっても、発見が遅れる一因となっていました。
ダブルバルーン内視鏡の基本的な仕組み
ダブルバルーン内視鏡は、先端にカメラが付いた細長い内視鏡本体と、その外側を覆うオーバーチューブという筒で構成されています。
それぞれの先端には風船(バルーン)が付いており、この2つのバルーンを交互に膨らませたり縮めたりするのが最大の特徴です。
一方のバルーンを膨らませて腸管を固定し、もう一方を進めるという動作を繰り返すことにより、長い小腸をアコーディオンのように折りたたみながら、少しずつ内視鏡を奥へと進めていきます。
この画期的な仕組みによって、これまで観察が難しかった小腸の深部まで到達し、精密な検査を行うことができます。
従来の内視鏡との違い
従来の内視鏡とダブルバルーン内視鏡の最も大きな違いは、小腸全体を観察できる能力にあります。
胃カメラや大腸カメラが特定の範囲の観察に限定されるのに対し、ダブルバルーン内視鏡は口または肛門のどちらからでも挿入でき、両方向から検査を行うことで小腸のほぼ全域をカバーします。
また、検査だけでなく、組織の一部を採取する生検や、ポリープの切除、出血部位の止血といった処置も可能で、診断から治療までを一貫して行うことができるようになりました。
内視鏡の種類と主な観察範囲
内視鏡の種類 | 主な観察範囲 | 特徴 |
---|---|---|
胃カメラ(上部消化管内視鏡) | 食道・胃・十二指腸の一部 | 主に上部消化管の病変を調べる |
大腸カメラ(下部消化管内視鏡) | 大腸全体・小腸の一部(回腸末端) | 主に大腸の病変を調べる |
ダブルバルーン内視鏡 | 小腸全体・胃・大腸 | 2つのバルーンで小腸をたぐり寄せながら進む |
ダブルバルーン内視鏡で発見できる小腸の病気
ダブルバルーン内視鏡の登場により、これまで診断が困難だった様々な小腸疾患の発見が可能になりました。原因がわからなかった消化管出血や腹痛の背景に、小腸の病気が隠れているケースは少なくありません。
ここでは、ダブルバルーン内視鏡検査によって発見が期待できる代表的な小腸の病気について解説します。
原因不明の消化管出血
胃カメラや大腸カメラで異常が見つからないにもかかわらず、貧血が進行したり、便に血が混じったりする場合、小腸からの出血が疑われます。ダブルバルーン内視鏡は、出血源を直接視認できるため、診断において極めて重要な役割を果たします。
出血の原因としては、血管の異常である血管異形成、小さな潰瘍、腫瘍などが挙げられます。出血部位を特定できた場合は、内視鏡を用いてクリップで止めたり、特殊な電気で焼いたりする止血処置をその場で行うことも可能です。
小腸腫瘍(良性・悪性)
小腸にできる腫瘍は比較的まれですが、良性のポリープから悪性リンパ腫、がん、カルチノイド、GIST(消化管間質腫瘍)など多岐にわたり、腫瘍は、腹痛や出血、腸閉塞の原因となることがあります。
ダブルバルーン内視鏡は、腫瘍を直接観察し、組織を採取して確定診断につなげることができ、また、比較的小さなポリープであれば、内視鏡的に切除することも検討します。
小腸に発生しうる主な腫瘍
分類 | 代表的な腫瘍名 | 主な症状 |
---|---|---|
良性腫瘍 | 腺腫、脂肪腫、平滑筋腫 | 無症状、出血、腹痛 |
悪性腫瘍 | 腺がん、悪性リンパ腫、GIST | 出血、腹痛、体重減少 |
その他 | カルチノイド | 腹痛、下痢 |
炎症性腸疾患(クローン病など)
クローン病は、口から肛門までの消化管のあらゆる部位に炎症や潰瘍を引き起こす原因不明の病気で、特に小腸と大腸が好発部位で、腹痛、下痢、体重減少、発熱などが主な症状です。
ダブルバルーン内視鏡は、小腸におけるクローン病特有の縦走潰瘍や敷石像といった病変を詳細に観察し、診断の確定や病変の広がりを評価するために重要な検査です。
また、炎症によって腸管が狭くなる狭窄という状態に対して、バルーン(風船)を用いて拡張する治療を行うこともあります。
その他の小腸疾患
上記以外にも、ダブルバルーン内視鏡は様々な小腸疾患の診断に役立ち、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の長期服用によって生じる小腸潰瘍や、セリアック病などの吸収不良症候群、腸管の感染症などの診断にも有用です。
原因がはっきりしない腹部の症状が続く場合には、小腸の病気を念頭に置いた精密検査が大切になります。
ダブルバルーン内視鏡検査の対象となる方
どのような場合にダブルバルーン内視鏡検査を検討するのでしょうか。この検査は、すべての腹部症状に対して最初から行うものではなく、他の検査で原因が特定できない場合に、小腸の病気を疑って実施することが一般的です。
検査を検討する症状
ダブルバルーン内視鏡検査を検討するきっかけとなる症状は様々で、他の検査で原因が特定できない場合に、以下のような症状が続く場合は小腸疾患の可能性を考えます。
- 原因不明の消化管出血(黒色便、血便、貧血の進行)
- 持続的または反復性の腹痛
- 原因不明の下痢や体重減少
- 画像検査(CTやMRIなど)で小腸の異常を指摘された
他の検査で異常が見つからなかった場合
消化器症状がある場合、通常は問診や診察に加えて、血液検査、腹部超音波検査、胃カメラ、大腸カメラなどをまず行います。
基本的な検査をすべて行っても症状の原因が明らかにならない場合に、次の精密検査としてダブルバルーン内視鏡が選択肢となります。
特に、胃と大腸に出血源がないことが確認されているにもかかわらず貧血が続くケースは、この検査の良い適応です。
検査への流れの一般的な例
段階 | 実施する検査 | 目的 |
---|---|---|
初期評価 | 問診、診察、血液検査 | 全身状態の把握と原因の推定 |
一次検査 | 胃カメラ、大腸カメラ | 上部・下部消化管の病変の有無を確認 |
精密検査 | ダブルバルーン内視鏡、カプセル内視鏡 | 一次検査で異常がない場合に小腸を調べる |
検査ができない可能性のあるケース
ダブルバルーン内視鏡は非常に有用な検査ですが、すべての方に実施できるわけではありません。患者さんの全身状態や既往歴によっては、検査のリスクが利益を上回ると判断される場合があります。
重篤な心臓や肺の病気がある方、血液を固まりにくくする薬を休薬できない方、開腹手術の既往があり腸管の癒着が強いと予想される方などは、慎重な検討が必要です。最終的には、担当の医師が個々の状況を総合的に判断します。
検査前の準備と注意点
ダブルバルーン内視鏡検査を安全かつ正確に行うためには、事前の準備がとても重要です。食事制限や服用中の薬の調整など、患者さんご自身の協力が必要な項目がいくつかあります。
医師との事前相談の重要性
検査を受けることが決まったら、まずは担当の医師から検査の必要性、手順、起こりうる偶発症などについて十分な説明を受けます。
このとき、ご自身の健康状態や既往歴、現在服用している薬、アレルギーの有無などを正確に伝えることが大切です。特に、心臓病、緑内障、前立腺肥大、糖尿病などの持病がある方は必ず申し出てください。
疑問や不安な点があれば質問し、納得した上で検査に臨むことが大事です。
検査前日の食事制限
正確な検査のためには、小腸の中を空にしておく必要があるため、検査前日は消化の良い食事を心がけ、指定された時間以降は絶食となります。水やお茶などの水分は、指示された時間まで摂取可能です。
具体的な食事内容や時間は医療機関の指示に従ってください。
検査前日の食事の例
時間帯 | 食事内容 | 注意点 |
---|---|---|
朝食・昼食 | おかゆ、うどん、パン、豆腐など | 繊維の多い野菜やキノコ、海藻類は避ける |
夕食 | 具のないスープ、ゼリーなど | 午後9時頃までに済ませるのが一般的 |
就寝前 | 水、お茶、スポーツドリンク | 牛乳などの乳製品や色の濃い飲み物は避ける |
当日の流れと持ち物
検査当日は、指定された時間に来院し、来院後は絶食・絶水です。検査着に着替え点滴を開始しますが、鎮静剤を使用するため、検査当日はご自身での車やバイク、自転車の運転はできません。
公共交通機関を利用するか、ご家族に送迎を依頼しましょう。
- 健康保険証、診察券
- 検査の同意書
- 着替え(必要な場合)
- お薬手帳
服用中の薬に関する注意
日常的に服用している薬がある場合は、事前に必ず医師や看護師に相談してください。
特に、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を服用している方は、検査で組織を採取したりポリープを切除したりする際に、出血のリスクが高まる可能性があります。
医師の指示に従って、検査の数日前から服用を一時的に中止することがありますが、自己判断で薬を中断することは絶対に避けてください。糖尿病の薬についても、絶食に伴う低血糖のリスクがあるため、調整が必要です。
ダブルバルーン内視鏡検査の手順
検査当日は準備が整い次第、内視鏡室へ移動して検査を開始します。検査は通常、鎮静剤を使用して、眠っているようなリラックスした状態で行います。
検査の挿入経路(経口と経肛門)
ダブルバルーン内視鏡は、観察したい小腸の部位に応じて、口から挿入する経口法と、肛門から挿入する経肛門法のいずれかが選択肢です。
小腸の上部(十二指腸や空腸)に病変が疑われる場合は経口法を、小腸の下部(回腸)に病変が疑われる場合は経肛門法を選びます。CTなどの画像検査の結果を参考に、より病変に到達しやすい経路を医師が判断します。
挿入経路の選択
挿入経路 | 主な対象部位 | 特徴 |
---|---|---|
経口法 | 十二指腸、空腸(小腸の上部〜中部) | 胃カメラと同様に口から挿入する |
経肛門法 | 回腸(小腸の下部) | 大腸カメラと同様に肛門から挿入する |
鎮静剤の使用と検査中の体勢
検査に伴う苦痛を和らげるため、多くの場合鎮静剤を点滴から投与し、うとうとと眠っているような状態で検査を受けることが可能です。検査中は、血圧や心拍数、血中酸素飽和度などを常に監視し、安全を確保します。
検査中の体勢は、最初は体の左側を下にした横向き(左側臥位)で始めますが、内視鏡の挿入をスムーズにするために、体の向きを適宜変えることがあります。
内視鏡の挿入と観察方法
内視鏡本体とオーバーチューブの先端にある2つのバルーンを巧みに操作し、腸管を固定しながら内視鏡を少しずつ進めていきます。
内視鏡を押し進めるだけでなく、オーバーチューブを使って腸をたぐり寄せる動作を繰り返すことで、長い小腸を短縮させながら奥へと到達します。
モニターに映し出される小腸の粘膜を隅々まで観察し、出血、炎症、潰瘍、腫瘍などの異常がないかを確認し、必要に応じて、色素を散布して病変を強調したり、組織の一部を採取(生検)したりします。
検査にかかる時間
ダブルバルーン内視鏡検査は、従来の内視鏡検査に比べて時間がかかり、挿入経路や小腸の長さ、癒着の有無など個人差がありますが、検査時間はおおむね60分から120分程度です。
場合によっては、生検や止血処置などを行うため、さらに時間がかかることもあります。
検査後の経過と過ごし方
検査が無事に終了した後も、いくつかの注意点があります。鎮静剤の影響が残っているため、すぐには普段通りの生活に戻れません。安全に回復するために、検査後の過ごし方を正しく理解しておくことが大切です。
検査後の安静と回復
検査が終わったら回復室のベッドで1〜2時間程度休み、鎮静剤の影響で眠気やふらつきが残っているため、意識がはっきりするまで安静が必要です。血圧などが安定し、歩行に問題がないことを確認してから帰宅となります。
当日は車などの運転は絶対にできません。また、重要な判断を要する仕事や契約なども避けましょう。
食事の再開について
飲食は、医師の許可が出てから開始し、通常は、検査終了後1〜2時間ほど経ってから、まずは水分から摂取します。むせたり気分が悪くなったりしなければ、食事を再開できます。
検査当日は、お腹への負担が少ない、消化の良いものから食べるようにしてください。アルコールは、鎮静剤の影響を増強させたり、血行を良くして出血のリスクを高めたりする可能性があるため、当日は控えることが必要です。
検査後の食事のポイント
タイミング | 食事内容 | 注意点 |
---|---|---|
検査後1〜2時間 | 水、お茶 | 少量から試す |
検査当日の夕食 | おかゆ、うどん、スープ | 消化が良く、温かいもの |
検査翌日以降 | 通常の食事 | 腹痛などがなければ普段通りで良い |
起こりうる偶発症とその対応
ダブルバルーン内視鏡検査は比較的安全な検査ですが、まれに偶発症が起こる可能性があります。最も注意すべきものは、出血と穿孔(腸に穴が開くこと)です。
特に、組織を採取したりポリープを切除したりした場合には、後から出血することがあります。また、鎮静剤によるアレルギー反応や呼吸・循環器系への影響も考えられます。
検査後、強い腹痛が続いたり、黒い便や血便が出たり、発熱したりした場合は、我慢せずに速やかに検査を受けた医療機関に連絡してください。
ダブルバルーン内視鏡の利点と留意点
ダブルバルーン内視鏡は小腸疾患の診断と治療に大きな進歩をもたらしましたが、利点を最大限に活かすためには、いくつかの留意点も理解しておく必要があります。
詳細な観察と治療への応用
最大の利点は、これまで直接見ることができなかった小腸の粘膜を隅々まで観察できる点で、病変の正確な位置や形状、範囲を把握し、的確な診断を下すことができます。
さらに、観察するだけでなく、内視鏡を通して様々な処置を行えることも大きな利点です。出血部位の止血、ポリープの切除、狭窄部位の拡張など、診断と治療を同時に行えるため、患者さんの負担軽減につながります。
患者さんの身体的負担
留意点として、患者さんの身体的な負担が挙げられ、検査時間が長く、胃カメラや大腸カメラに比べてお腹の張りや不快感を感じることがあります。また、鎮静剤を使用するため、その影響によるふらつきなども考慮しなくてはなりません。
さらに、開腹手術の既往がある方では、腸管の癒着によって内視鏡の挿入が困難な場合や、痛みを強く感じることがあります。
検査における利点と留意点の比較
項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
利点 | 小腸全域の詳細な観察、生検、内視鏡的治療 | 診断から治療まで一貫して行える可能性がある |
留意点 | 検査時間が長い、身体的負担、偶発症のリスク | 鎮静剤の使用や経験豊富な医師の技術が重要 |
検査実施施設の選び方
ダブルバルーン内視鏡は特殊な技術と設備を要するため、どの医療機関でも受けられる検査ではありません。検査を受ける際は、十分な経験と実績を持つ医師やスタッフが在籍し、緊急時の対応体制が整っている施設を選ぶことが重要です。
検査について不明な点があれば、まずはかかりつけの医師に相談し、適切な医療機関を紹介してもらうのが良いでしょう。
よくある質問
最後に、ダブルバルーン内視鏡検査に関して、患者さんからよく寄せられる質問と回答をまとめました。
- 検査は痛いですか
-
多くの場合、鎮静剤を使用して眠っているような、あるいはリラックスした状態で検査を行いますので、強い痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、お腹の張りを感じたり、内視鏡が腸の曲がり角を通過する際に違和感を覚えたりすることはあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、苦痛ができるだけ少なくなるよう配慮します。
もし検査中に苦痛を感じた場合は、遠慮なくスタッフに伝えてください。
- 入院は必要ですか
-
医療機関の方針や患者さんの状態によって異なり、日帰りで行う施設もあれば、安全を考慮して1〜2泊程度の入院を基本とする施設もあります。
特に、ポリープ切除などの治療を行った場合や、遠方にお住まいの方、ご高齢の方、合併症のある方などは、検査後の経過観察のために入院を勧めることが一般的です。
事前に担当の医師とよく相談し、検査の計画を確認してください。
- 検査費用はどのくらいかかりますか
-
ダブルバルーン内視鏡検査は健康保険が適用され、費用は、保険の種類(3割負担、1割負担など)や、観察のみか、生検やポリープ切除などの処置を行ったかによって変動します。
また、入院の有無によっても総額は変わります。具体的な金額については、検査を受ける医療機関の窓口で事前に確認してください。
- 検査結果はいつわかりますか
-
内視鏡で観察した所見については、検査終了後、鎮静剤から覚めた後に担当の医師から説明があります。
ただし、鎮静剤の影響で説明内容を忘れてしまうこともあるため、可能であればご家族に同席してもらうか、後日改めて説明を受けるのが望ましいです。
生検で採取した組織の病理診断結果は、確定までに1〜2週間程度の時間が必要で、最終的な診断は、すべての結果が出そろってからとなります。
以上
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