内視鏡検査は、消化器系の病気の早期発見や診断に重要な役割を果たしますが、検査に伴う苦痛や不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、鎮静剤を使用して苦痛を軽減する内視鏡検査について、概要、メリット、注意点などを詳しく解説します。
検査を検討されている方や、ご家族が検査を受ける予定の方にとって、正しい情報を得る一助となれば幸いです。
内視鏡検査の基本
内視鏡検査は、先端にカメラが付いた細い管を体内に挿入し、消化管の内部を直接観察する検査で、食道、胃、十二指腸、大腸などの状態を詳細に把握し、病気の早期発見や正確な診断を行います。
また、必要に応じて組織の一部を採取(生検)したり、ポリープを切除したりすることも可能です。
内視鏡検査とはどのような検査か
内視鏡検査は、消化管の粘膜を直接目で見て評価できるため、レントゲン検査や超音波検査では分かりにくい微細な病変も見つけられます。
使用する機器や観察する部位によって、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)や大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)などの種類があり、検査は数十分程度です。
なぜ内視鏡検査が必要なのか
内視鏡検査は、特にがんの早期発見において非常に重要な役割を担います。胃がんや大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、症状が現れた時には進行しているケースも少なくありません。
定期的な内視鏡検査によって、がんを早期に発見し、適切な治療を開始することで、治癒率を高めることが期待でき、その他、潰瘍や炎症、ポリープなどの診断にも役立ちます。
内視鏡検査が推奨される主な理由
理由 | 具体例 | 期待されること |
---|---|---|
がんの早期発見 | 胃がん、食道がん、大腸がん | 早期治療による治癒率向上 |
消化器症状の原因究明 | 腹痛、胸焼け、血便、便通異常 | 正確な診断と適切な治療方針決定 |
ポリープの経過観察・切除 | 胃ポリープ、大腸ポリープ | がん化予防、治療 |
一般的な内視鏡検査の流れ
一般的な内視鏡検査は、まず検査前の準備から始まり、食事制限や下剤の服用など、検査の種類に応じた指示があり、検査当日は、受付を済ませた後、更衣や前処置を行います。
検査室に入り、検査台に横になると、医師が内視鏡を挿入し、観察を開始し、検査中は、モニターで消化管の内部を見ながら、必要に応じて写真撮影や生検を実施します。
検査終了後は、しばらく安静にし、体調が落ち着いてから結果説明を受けることが大切です。
内視鏡検査で発見できる主な病気
内視鏡検査は、消化管に関する多岐にわたる病気の発見に貢献します。
早期のがんだけでなく、良性のポリープ、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎など)、感染性腸炎など、様々な病態を診断することが可能です。
鎮静剤を用いた内視鏡検査の全体像
鎮静剤を用いた内視鏡検査は、検査時の苦痛や不安を軽減することを目的として行われ、鎮静剤を投与することで、リラックスした状態、あるいは浅い睡眠状態となり、検査中の不快感をほとんど感じることなく検査を受けることが可能です。
鎮静剤とは何か
内視鏡検査で使用する鎮静剤は、主に静脈から投与する薬剤で、中枢神経系の活動を一時的に抑制し、意識レベルを低下させる作用を持ち、不安感や緊張感を和らげ、痛みを感じにくくさせます。
使用する薬剤の種類や量は、患者さんの状態や検査の種類に応じて、医師が適切に判断し、作用時間が比較的短いものが選ばれることが一般的です。
なぜ鎮静剤を使用するのか
鎮静剤を使用する主な理由は、検査に伴う身体的・精神的な負担を軽減するためです。
内視鏡が喉を通過する際の嘔吐反射や、お腹の張りによる不快感は、多くの方が苦痛に感じる点で、鎮静剤によってこれらの感覚が鈍くなることで、患者さんは楽に検査を受けられます。
また、患者さんがリラックスしていると、医師もより丁寧に、時間をかけて観察できるため、検査の質の向上にもつながります。
鎮静剤使用の主な目的
目的 | 具体的な効果 |
---|---|
苦痛の軽減 | 咽頭反射の抑制、腹部膨満感の緩和 |
不安・緊張の緩和 | リラックス効果、健忘効果 |
検査精度の向上 | 患者さんの体動減少、詳細な観察時間の確保 |
鎮静下内視鏡検査の一般的な感覚
鎮静剤を投与すると、多くの場合、数分以内に眠気を感じ始め、徐々に意識が遠のいていくような感覚になります。
完全に意識を失う深い麻酔とは異なり、うとうととしている、ぼんやりとしている、といった浅い睡眠状態に近いことが多いです。
検査中の出来事を覚えていない(健忘効果)ことも多く、気づいたら検査が終わっていた、と感じる方も少なくありません。
使用される鎮静剤の種類とそれぞれの特徴
内視鏡検査で使用する鎮静剤にはいくつかの種類があり、それぞれ作用の仕方や持続時間、副作用の出やすさなどが異なります。
代表的な鎮静剤の種類
代表的な鎮静剤としては、ベンゾジアゼピン系の薬剤(例:ミダゾラム)や、プロポフォールなどが挙げられ、ミダゾラムは、抗不安作用や催眠作用、健忘効果があり、比較的安全性が高いとされています。
一方、プロポフォールは、作用発現が速く、覚醒も速やかであるという特徴がありますが、呼吸抑制などの副作用に注意が必要です。薬剤を単独で、あるいは組み合わせて使用します。
各鎮静剤の作用時間と深さ
鎮静剤の種類によって、効果が現れるまでの時間、効果が持続する時間、そして鎮静の深さが異なり、ミダゾラムは投与後数分で効果が現れ、作用時間は30分から1時間程度で、鎮静の深さは比較的浅く調整しやすいです。
プロポフォールは、投与後数十秒から1分程度で効果が現れ、作用時間は短いですが、鎮静の深さは比較的深くなりやすい傾向があります。
鎮静剤の特性比較
薬剤名(例) | 作用発現 | 作用持続時間(目安) | 主な特徴 |
---|---|---|---|
ミダゾラム | 数分 | 30-60分 | 抗不安作用、健忘効果、比較的安全 |
プロポフォール | 数十秒~1分 | 5-10分(単回投与) | 作用発現・覚醒が速い、呼吸抑制に注意 |
鎮静剤の選択基準について
鎮静剤を選択する際には、まず患者さんの全身状態を評価し、年齢、体重、肝臓や腎臓の機能、呼吸器系や循環器系の疾患の有無、アレルギー歴などが重要な情報です。
また、以前に鎮静剤を使用した経験があれば、その時の状況も参考にし、検査の種類(胃カメラか大腸カメラか)や予想される検査時間も考慮し、最も安全で効果的な鎮静が得られるように、医師が総合的に判断します。
鎮静剤を使用するメリットと期待される効果
鎮静剤を用いた内視鏡検査は、患者さんにとって多くのメリットが期待でき、苦痛の軽減はもちろんのこと、検査の質の向上にも寄与する可能性があります。
苦痛の軽減とリラックス効果
最大のメリットは、検査に伴う苦痛や不快感を大幅に軽減できる点です。内視鏡が喉を通過する際の嘔吐反射や、大腸内視鏡での腹部の張りや痛みなどが和らぎます。
鎮静剤によってリラックスした状態になるため、精神的な緊張も解け、落ち着いて検査を受けることができ、内視鏡検査はつらいもの、というイメージを払拭し、検査への抵抗感を減らす効果も期待できます。
検査の精度向上への貢献
患者さんがリラックスし、体動が少なくなると、医師は消化管の粘膜をより詳細に、時間をかけて観察でき、微細な病変の見逃しを防ぎ、検査の精度向上につながることがあります。
また、患者さんが苦痛を感じていると、無意識に体に力が入ったり、呼吸が不規則になったりすることがありますが、鎮静剤の使用はこれらを抑え、より安定した状態で検査を進めることが可能です。
検査後の回復について
鎮静剤の種類や使用量にもよりますが、多くの場合、検査終了後30分から1時間程度、リカバリールームなどで安静にすることで、意識がはっきりしてきます。
ただし、完全に薬剤の影響がなくなるまでには数時間かかるため、当日は車の運転や危険な作業は避けてください。多くの方は、検査当日の夕食は通常通り摂ることができ、翌日からは普段通りの生活に戻れます。
鎮静剤使用に伴う可能性のあるデメリットと注意点
鎮静剤の使用は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意すべき点もあり、事前に理解しておくことは、安心して検査を受けるために重要です。
副作用の可能性と種類
鎮静剤の副作用として、眠気、ふらつき、頭痛、吐き気などが一時的に現れることがあり、また、稀に血圧低下、呼吸抑制、アレルギー反応などが起こる可能性も否定できません。
副作用のリスクを最小限に抑えるため、検査中は持続的に患者さんの状態を監視し、異常があればすぐに対応できる体制を整えています。副作用の多くは一過性で、時間とともに改善します。
考えられる主な副作用
副作用の種類 | 主な症状 | 対応 |
---|---|---|
軽微なもの | 眠気、ふらつき、頭痛、吐き気 | 安静、経過観察 |
稀だが注意すべきもの | 血圧低下、呼吸抑制、アレルギー反応 | 薬剤投与、酸素投与など迅速な処置 |
検査後の行動制限
鎮静剤を使用した当日は、薬剤の影響が残っている可能性があるため、いくつかの行動制限があり、最も重要なのは、自動車、バイク、自転車などの運転を避けることです。
また、集中力や判断力を要する作業、重要な契約なども控えるように指示があり、帰宅時には、可能であれば家族に付き添ってもらうか、公共交通機関を利用してください。
アレルギー反応や体質による影響
ごく稀に、使用する鎮静剤に対してアレルギー反応を示す方がいるので、事前にアレルギー歴や既往歴を医師に正確に伝えることが重要です。また、体質によっては鎮静剤が効きにくい、あるいは効きすぎるということもあり得ます。
高齢の方や肝臓・腎臓の機能が低下している方は、薬剤の代謝・排泄が遅れることがあるため、より慎重な投与量の調整が必要です。
検査前の準備と検査当日の流れ、検査後の過ごし方
鎮静剤を用いた内視鏡検査を安全かつスムーズに受けるためには、検査前の準備から検査後の過ごし方まで、いくつかの注意点があります。医療機関からの指示をよく守り、不明な点は事前に確認しておきましょう。
検査数日前からの食事や服薬の注意
特に大腸内視鏡検査の場合、検査の数日前から食事内容に注意が必要です。消化の良いものを選び、きのこ類、海藻類、種実類など、繊維の多い食品や消化しにくいものは避けるように指示があります。
胃内視鏡検査の場合は、通常、検査前日の夕食後から絶食となり、常用している薬がある場合は、事前に医師に相談し、休薬や継続の指示を受けることが重要です。
特に血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、必ず申し出てください。
食事制限の例(大腸内視鏡検査前日)
食べて良いもの(例) | 避けるべきもの(例) |
---|---|
白米、うどん、パン(具なし) | 野菜、きのこ類、海藻類、豆類 |
豆腐、卵、白身魚、鶏むね肉(皮なし) | 果物(種や皮ごと食べるもの)、こんにゃく |
透明な飴、ゼリー飲料(具なし) | 牛乳、色の濃いジュース、アルコール |
検査当日の準備と持参するもの
検査当日は、指定された時間までに飲食を済ませ、絶食・絶水(少量の水は可の場合も)で来院します。ゆったりとした服装で、着替えやすいものが良いでしょう。鎮静剤を使用するため、検査後は自分で車を運転して帰宅できません。
公共交通機関を利用するか、家族に送迎を依頼する準備が必要です。
検査当日の持ち物リスト
- 健康保険証、診察券
- お薬手帳
- 検査同意書(あれば)
- 着替え(必要な場合)
検査後の安静と帰宅時の注意
検査終了後、鎮静剤の影響が薄れるまで、リカバリールームなどで30分から1時間程度安静にし、意識がはっきりし、ふらつきなどがないことを確認してから帰宅となります。
帰宅後も、当日は無理をせず、家でゆっくりと過ごすことが推奨され、食事は、医師の指示に従い、消化の良いものから摂り始めるのが一般的です。
万が一、帰宅後に強い腹痛や発熱、出血などの異常を感じた場合は、検査を受けた医療機関に連絡してください。
鎮静剤使用が特に推奨される方と慎重な判断が必要な方
鎮静剤を用いた内視鏡検査は多くの方にとって有益ですが、特にその使用が推奨される方や、逆に慎重な判断が必要となる方がいます。ご自身の状況を医師に正確に伝え、よく相談した上で検査方法を決定することが大切です。
以前の内視鏡検査で苦痛を感じた経験のある方
過去に内視鏡検査を受けた際に、強い苦痛や不快感を感じた経験のある方は、鎮静剤の使用を積極的に検討する価値があります。一度つらい経験をすると、次回の検査への抵抗感が強くなり、必要な検査をためらってしまうことにもなりかねません。
鎮静剤を使用することで、楽に検査を受けられれば、定期的な検査継続にもつながり、病気の早期発見・早期治療という本来の目的を達成しやすいです。
嘔吐反射が強い方や不安感が特に強い方
胃カメラ検査の際に、喉に内視鏡が触れることで強い嘔吐反射(えずき)が出てしまう方は、検査が困難になることがあります。鎮静剤を使用すると、この反射が抑制されるため、スムーズに検査を進められます。
また、閉所恐怖症の方や、検査に対する不安感が極度に強い方も、鎮静剤によってリラックスした状態で検査を受けられるため、精神的な負担が大幅に軽減されます。
鎮静剤が有効なケース
対象となる方 | 鎮静剤による期待効果 |
---|---|
過去に強い苦痛を感じた方 | 苦痛の軽減、検査への抵抗感の緩和 |
嘔吐反射が強い方 | 反射の抑制、スムーズな検査施行 |
不安感が極度に強い方 | リラックス効果、精神的負担の軽減 |
高齢者や特定の持病をお持ちの方への配慮
高齢の方は、一般的に薬剤に対する感受性が高かったり、複数の持病を抱えていたりすることが多いため、鎮静剤の使用にはより慎重な判断が必要で、心臓病、呼吸器疾患、腎臓病、肝臓病などの持病がある場合も同様です。
このようなケースでは、鎮静剤の種類や量を慎重に選択し、検査中および検査後のモニタリングをより厳重に行う必要があります。
必ず事前に医師に既往歴や現在の健康状態を詳しく伝え、リスクとベネフィットを十分に比較検討することが大事です。
鎮静剤使用に慎重な判断を要するケース
- 重篤な心疾患、呼吸器疾患をお持ちの方
- コントロール不良な高血圧、糖尿病の方
- 薬剤アレルギーの既往がある方
- 妊娠中またはその可能性のある方
鎮静剤を用いた内視鏡検査に関するよくある質問
ここでは、鎮静剤を用いた内視鏡検査に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。ただし、個々の状況によって異なる場合があるため、詳細は必ず担当医にご確認ください。
- 検査中はずっと眠っているのですか
-
多くの場合、鎮静剤を投与するとうとうととした状態になり、検査中のことを覚えていないことが多く、完全に意識がなくなる深い麻酔とは異なり、呼びかけに反応できる程度の浅い睡眠状態であることが一般的です。
鎮静の深さには個人差があり、また、検査の種類や使用する薬剤によっても異なります。
- 検査後、車の運転はできますか
-
検査当日は車の運転はできません。鎮静剤の影響で判断力や集中力が低下している可能性があり、事故につながる危険性があるためです。自転車やバイクの運転も同様に避けてください。
帰宅の際は、公共交通機関を利用するか、ご家族に送迎を依頼しましょう。
- 食事はいつから摂れますか
-
胃カメラの場合、通常、検査終了後1時間程度経ち、喉の麻酔が切れてむせ込みがないことを確認してから、水分や食事が摂れるようになります。
大腸カメラの場合は、検査終了後、特に医師からの指示がなければ、比較的早い段階で食事を摂ることが可能です。
最初は消化の良い、刺激の少ないものから始め、ポリープを切除した場合は、数日間食事制限が必要になることがありますので、医師の指示に従ってください。 - 鎮痛剤を使用すると費用はどのくらい変わりますか
-
鎮静剤を使用する場合、使用しない検査に比べて追加の費用が発生し、使用する薬剤の種類、量、医療機関の方針などによって異なります。
一般的には数千円から一万円程度の追加となることが多いようですが、具体的な金額については、検査を受ける医療機関に事前に確認してください。
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