ブログ

アニサキス食中毒の症状は?金沢で胃カメラ検査なら当院へ

胃カメラ

お刺身やお寿司を食べた後、突然みぞおちに激しい痛みが襲ってきた…そんな経験はありませんか?「もしかしてアニサキス?」と不安になられている方もいらっしゃるかもしれません。アニサキス症は、早期に適切な診断と治療を受ければ、その場で症状を改善できる病気です。この記事では、金沢消化器内科・内視鏡クリニック金沢駅前院の消化器内視鏡専門医が、アニサキスの症状から検査、治療、予防法まで詳しく解説いたします。

この記事のポイント

  • アニサキス症は生魚摂取後1〜12時間以内に激しい上腹部痛を起こす食中毒で、内視鏡検査で虫体を確認・除去できます
  • 発生は年間を通じて見られ、年や魚種により春から秋、または秋から冬にピークが変わる傾向があります
  • 当院では女性医師による胃カメラ検査も可能で、アニサキスが見つかればその場で除去し、痛みを即座に解消します

 

生魚を食べた後の激しい腹痛でお困りの方は、早めの受診をおすすめします。ご予約はこちらからお進みいただけます。

オンライン予約はこちら 電話予約:076-210-7140

目次

アニサキスとは?放置するリスク

アニサキスは、サバ、アジ、イカ、サンマ、カツオなどの魚介類に寄生する線虫(寄生虫)の一種です。成虫はイルカやクジラなどの海洋哺乳類の胃に生息していますが、その卵は海中に排出され、オキアミなどのプランクトンを介して魚介類に寄生します。私たち人間が生や加熱不十分な魚介類を食べることで、このアニサキスの幼虫が体内に侵入し、アニサキス症という食中毒を引き起こします。

アニサキスの幼虫は、長さ2〜3cm、幅0.5〜1mm程度の白色で、少し太い糸のような見た目をしています。魚が生きている間は主に内臓表面に寄生していますが、魚が死亡すると時間の経過とともに筋肉(身)へ移動する性質があります。このため、たとえ新鮮な魚であっても、アニサキスが身の部分に移動している可能性があるのです。

近年、輸送技術の発達により新鮮な魚介類が全国に流通するようになった結果、アニサキス症の発生数も増加傾向にあります。厚生労働省の統計によれば、2013年から食中毒統計でアニサキスが個別に集計されるようになり、年間数百件が公式に報告されています。しかし、実際には届出がないケースも多く、診療報酬データに基づく推計では年間数万例規模の患者が発生していると考えられています。

アニサキス症を放置した場合のリスク

アニサキスは人間の体内では成長できず、通常1週間程度で自然に死滅します。しかし、その間、激しい腹痛が持続することがあります。アニサキスを内視鏡で除去しない限り、数日間にわたって周期的な強い痛みに悩まされる可能性があるのです。

さらに、稀なケースではありますが、腸アニサキス症では腸閉塞や腸穿孔といった重篤な合併症を引き起こすこともあります。このような場合には入院治療や外科手術が必要となることもあるため、症状が疑われる場合は早めの受診が重要です。

こんな症状は要注意

  • 生魚を食べた後、1〜12時間以内(多くは数時間以内)に激しい上腹部痛が出現
  • みぞおちがキリキリと絞られるような痛みが波のように繰り返す
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 痛みの程度は「今まで経験したことのない激痛」と表現されることが多い
  • 一般的な食中毒と異なり、下痢はほとんど伴わない(胃アニサキス症の場合)

アニサキス症の発生時期と注意すべきポイント

アニサキス症は年間を通じて発生する可能性があり、発生のピークは年や魚種、地域によって変動します。生魚を楽しまれる際には、季節を問わず注意が必要です。

発生時期の変動について

国内の調査によると、アニサキス症の発生パターンは年によって異なることが分かっています。例えば、2013年から2017年のデータでは9月から10月にかけて発生が増加する傾向が見られましたが、2018年には4月から5月に発生のピークが移動するなど、年ごとの変動が確認されています。

この変動の理由として、以下のような要因が考えられます:

  • 魚種ごとの漁獲時期や旬の違い
  • 海水温の変動によるアニサキスの寄生率の変化
  • 魚の回遊ルートや漁場の変化
  • 生魚を食べる機会が増える季節イベント(年末年始、観光シーズンなど)

特に注意が必要な時期の例

一般的な傾向として、以下のような時期には特に注意が必要とされています:

  • 秋から冬にかけて:サバやサンマが旬を迎え、脂がのって美味しい時期。これらの魚を生で食べる機会が増えます
  • 春から初夏:カツオやアジなどが旬を迎える時期。年によってはこの時期に発生が増加することもあります
  • 年末年始や連休:寿司や刺身を食べる機会が増える時期

ただし、これはあくまで傾向であり、どの季節でもアニサキス症のリスクは存在します。近年の冷凍・輸送技術の進歩により、一年を通じて様々な産地の新鮮な魚介類が流通するようになったため、季節を問わず予防意識を持つことが重要です。

沿岸地域での注意点

日本海に面した金沢のような沿岸地域では、新鮮な海の幸が豊富に手に入り、生魚を食べる機会が比較的多い傾向があります。近江町市場をはじめとする鮮魚店や寿司店が充実しており、日常的に生魚に触れる機会があるため、以下のような場面では特に注意が必要です:

  • 釣りが趣味で、自分で釣った魚を刺身にする場合
  • 鮮魚店で購入した魚を自宅で調理する場合
  • 寿司店や居酒屋で季節の旬の魚を生で食べる場合

アニサキス症の主な症状

アニサキス症の症状は、アニサキスが寄生する部位によって異なります。ここでは、主な4つのタイプについて解説します。

急性胃アニサキス症(最も多いタイプ)

アニサキス症の大半を占めるのが、この急性胃アニサキス症です。生魚を食べた後、およそ1〜12時間以内(典型的には4時間前後)に、突然激しい上腹部痛(みぞおちの痛み)が出現します。痛みは波があり、キリキリと絞られるような痛みが周期的にやってきます。吐き気や嘔吐を伴うことも多く、患者様は「今まで経験したことのないような激痛」と表現されることが少なくありません。

この症状は、アニサキスが胃壁に刺入することによる直接的な刺激と、アニサキスに対するアレルギー反応の両方が関与していると考えられています。内視鏡検査でアニサキスを除去すれば、その瞬間から痛みが劇的に改善することが特徴です。

急性腸アニサキス症

胃を通過したアニサキスが小腸や大腸の壁に刺入した場合、急性腸アニサキス症を発症します。生魚摂取後、十数時間から数日後に激しい下腹部痛、吐き気、嘔吐、時に発熱や下痢などの症状が現れます。

腸アニサキス症は胃アニサキス症に比べて発症頻度は低いものの、診断が難しく、稀に腸閉塞や腸穿孔といった重篤な合併症を起こすことがあります。このような場合には入院加療や外科手術が必要となることもあります。

消化管外アニサキス症

極めて稀ですが、アニサキスが消化管の壁を突き破り、腹腔内に出て寄生することがあります。この場合、寄生した部位に応じた様々な症状を引き起こします。

アニサキスアレルギー

アニサキスに対するアレルギー反応として、蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難、意識消失などのアナフィラキシー症状が出現することがあります。アニサキスは、国内のアナフィラキシーショックの主要な原因の一つとして知られています。

注目すべき点は、アニサキスアレルギーの場合、加熱や冷凍で死滅したアニサキスを摂取した場合でも症状が出る可能性があることです。また、これまで「青魚アレルギー」だと思われていた方が、実際には「アニサキスアレルギー」だったというケースもよく見られます。原因不明のアナフィラキシーの既往がある方や、青魚を食べると蕁麻疹が出る方は、一度アニサキスアレルギーの検査を受けることをおすすめします。

金沢で受けられるアニサキスの検査と治療

アニサキス症が疑われる場合、金沢駅前の当院では以下のような検査と治療を行います。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)による診断と治療

急性胃アニサキス症の診断と治療には、胃カメラ検査が最も有効です。当院では、経験豊富な消化器内視鏡専門医が検査を実施します。

胃カメラでアニサキスを直接観察し、その場で鉗子を使って虫体を摘出します。アニサキスを除去すると、驚くほど速やかに痛みが消失します。多くの患者様が「さっきまでの激痛が嘘のように楽になった」とおっしゃいます。

当院の胃カメラ検査の特徴は以下の通りです:

  • 鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査が可能
  • 女性医師による検査も選択可能で、女性の患者様も安心
  • 最新の内視鏡システムを導入し、微細なアニサキスも見逃さない
  • アニサキスが疑われる緊急の場合、当日検査にも対応

検査時間は通常10〜15分程度で、アニサキスが見つかればその場で除去します。除去後は胃粘膜保護薬や抗アレルギー薬を数日間服用していただくことで、胃の炎症を抑えます。

腹部超音波検査(腹部エコー)・CT検査

生魚摂取から時間が経過している場合や、腸アニサキス症が疑われる場合には、腹部エコー検査やCT検査を行うことがあります。腸壁の肥厚や腹水の有無などを確認し、小腸に移動したアニサキスの可能性を評価します。これらの画像検査は、腸アニサキス症の診断に有用な情報を提供してくれます。

血液検査

アニサキス感染では、白血球数の増加や好酸球の上昇が見られることがあります。また、アニサキス抗体を測定することで、アニサキスアレルギーの有無を調べることも可能です。

腸アニサキス症の治療

小腸や大腸に移動したアニサキスは、内視鏡での観察・除去が困難な場合が多いため、対症療法が中心となります。鎮痛剤や吐き気止め、抗アレルギー薬などを投与し、アニサキスが自然に死滅するまで経過を見守ります。ただし、腸閉塞や腸穿孔を起こした場合には、緊急で外科手術が必要となることもあります。

当院でのアニサキス除去の流れ

金沢消化器内科・内視鏡クリニック金沢駅前院では、アニサキスが疑われる患者様に対して、以下のような流れで診療を行います。

  1. 問診と診察:いつ、どんな魚介類を食べたか、症状が出現した時間、痛みの性質などを詳しくお伺いします
  2. 緊急性の判断:症状から胃アニサキス症が強く疑われる場合、可能な限り当日中に胃カメラ検査を実施します
  3. 胃カメラ検査の準備:最後の食事から6時間以上経過していることが望ましいですが、緊急の場合は胃内の食べ物を吸引しながら検査を行うこともあります
  4. 胃カメラ検査と除去:鎮静剤を使用し、リラックスした状態で検査を受けていただきます。アニサキスが見つかれば、その場で鉗子を使って虫体を摘出します
  5. アフターケア:除去後は数日間、胃粘膜保護薬と抗アレルギー薬を服用していただきます。症状が完全に消失したことを確認します

費用については、保険診療で行われます。具体的な金額は、検査内容、処置の有無、使用する鎮静剤、時間外対応の有無などによって変動しますので、詳しくは当院窓口またはお電話でお問い合わせください。

アニサキス食中毒の予防法

アニサキス症を予防するためには、以下の対策が有効です。

1. 加熱処理

アニサキスは熱に弱く、60℃以上で1分以上、または70℃以上の加熱で確実に死滅します。魚介類を十分に加熱調理することが、最も確実な予防法です。

2. 冷凍処理

アニサキスは冷凍によって死滅します。事業者向けの基準では、-20℃で24時間以上(魚の中心部まで到達させる)の冷凍が推奨されています。ただし、**家庭用冷凍庫の場合**は、庫内温度の変動や魚の大きさによって中心部まで十分に冷凍されない可能性があるため、より長い冷凍時間(7日間程度)が推奨されています。

業務用の超低温冷凍庫(-35℃以下)では15時間以上の冷凍で死滅します。多くの回転寿司チェーンや飲食店では、適切な冷凍処理を施した魚を使用していますが、店舗や魚種によって対応は異なるため、気になる場合は店舗に確認することをおすすめします。

3. 目視確認と除去

魚を調理する際には、内臓を速やかに取り除き、身の部分を目視で確認してアニサキスがいないかチェックしましょう。ただし、アニサキスは小さく、身に潜り込んでいる場合もあるため、目視だけでは完全な予防にはなりません。あくまで補助的な対策として行ってください。

4. 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を除去

魚が死亡すると、アニサキスは内臓から身へと移動します。釣ってきた魚や、丸ごと購入した魚は、できるだけ早く内臓を取り除くことで、身へのアニサキスの移行を防ぐことができます。

5. 年間を通じた注意

前述の通り、アニサキス症は年間を通じて発生します。生魚を食べる際は、季節に関わらず以下の点に注意しましょう:

  • 信頼できる飲食店を選ぶ
  • 冷凍処理の有無を確認する
  • 一度に大量の生魚を食べない
  • 体調が優れない時は生魚を避ける

注意:効果のない方法

一般的な調理で使う食酢、醤油、わさび、塩漬けでは、アニサキスは死滅しません。また、近年「正露丸がアニサキスに効く」という情報が流れていますが、これは治療法として医学的に確立されたものではありません。症状が出た場合は、自己判断せず必ず医療機関を受診してください。

よくあるご質問

Q1. アニサキスを食べても必ず症状が出るわけではないのですか?

その通りです。アニサキスを摂取しても、必ずしも症状が出るわけではありません。アニサキス症の発症には個人差があり、無症状のまま自然に排出されるケースも少なくありません。症状が出るかどうかは、アニサキスに対するアレルギー反応の有無や個人の免疫状態によって異なります。ただし、一度アニサキス症を発症した方は、次回以降より強い症状が出やすい傾向があるため、注意が必要です。

Q2. 市販の胃薬を飲めば痛みは治まりますか?

市販の胃薬では、アニサキスによる痛みを根本的に治すことはできません。一時的に痛みが和らぐことはあるかもしれませんが、アニサキスを除去しない限り、痛みは数日間持続します。生魚を食べた後に激しい腹痛が出た場合は、自己判断で市販薬を服用するのではなく、速やかに医療機関を受診することをおすすめします。

Q3. アニサキス症は人から人にうつりますか?

いいえ、アニサキス症は人から人へは感染しません。アニサキスは魚介類を介してのみ人間に感染するため、患者様から他の人にうつる心配はありません。

Q4. サバ以外にも注意すべき魚はありますか?

はい、アニサキスはサバだけでなく、アジ、サンマ、イカ、カツオ、イワシ、サケ、タラ、キンメダイ、ニシン、ホッケなど、多くの魚介類に寄生する可能性があります。基本的に、すべての海産魚介類にアニサキスが寄生している可能性があると考えて、予防対策を行うことが大切です。

Q5. 一度アニサキス症になったら、もう生魚は食べられませんか?

必ずしもそうではありません。ただし、一度アニサキス症を発症した方は、次回以降アニサキスに対するアレルギー反応が強く出る可能性があります。生魚を食べる際は、①確実に冷凍処理されたものを選ぶ、②信頼できるお店で食べる、③一度に大量に食べない、などの注意を払うことをおすすめします。また、アニサキスアレルギーの検査を受けて、自分の状態を把握しておくことも有用です。

Q6. アニサキス症が起こりやすい季節はありますか?

アニサキス症は年間を通じて発生しますが、発生のピークは年や魚種によって変動します。過去のデータでは、秋に増加する年もあれば、春から初夏に増加する年もあります。これは魚の旬や漁獲時期、海水温の変動などが影響していると考えられています。そのため、特定の季節だけ注意すればよいというわけではなく、一年中予防意識を持つことが重要です。

金沢でアニサキス症をご心配の方へ

アニサキス症は、生魚を食べた後に激しい腹痛を引き起こす食中毒ですが、早期に適切な診断と治療を受ければ、その場で症状を改善できる病気です。特に、内視鏡検査でアニサキスを除去すれば、驚くほど速やかに痛みが消失します。

年間を通じて新鮮な魚介類が手に入る金沢のような沿岸地域では、生魚を食べる機会が多く、日常的にアニサキスのリスクに接する可能性があります。季節を問わず、適切な予防対策を心がけることが大切です。

金沢消化器内科・内視鏡クリニック金沢駅前院では、アニサキス症が疑われる患者様に対して、緊急性に応じた柔軟な対応を心がけています。経験豊富な消化器内視鏡専門医・指導医が、苦痛の少ない鎮静下での胃カメラ検査を実施し、アニサキスを確実に除去します。女性医師による検査も可能ですので、女性の患者様も安心してご相談ください。

生魚を食べた後に激しい腹痛が出た場合は、我慢せずに早めにご相談ください。土曜日も検査を実施しており、金沢駅から徒歩5分という便利な立地で、皆様の健康をサポートいたします。

アニサキス症が疑われる症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

オンライン予約はこちら 電話予約:076-210-7140

次に読むことをおすすめする記事

鎮静剤で苦痛を減らす 胃カメラを快適に受けるために

アニサキス除去のために胃カメラを受ける必要がある方、または検査に不安を感じている方におすすめです。鎮静剤を使用することで、検査中の苦痛や不快感を大幅に軽減できます。リラックスした状態で検査を受けられる方法について詳しく解説しています。

胃カメラで分かる症状 検査の流れ

胃カメラ検査の全体的な流れや、検査で発見できる病気について知りたい方におすすめです。アニサキス以外にも、胃がんや胃潰瘍、逆流性食道炎など様々な疾患の早期発見に役立つ検査です。検査前後の注意点まで詳しく解説しています。


参考文献

著者・監修者情報

中村 文保|医療法人社団心匡会 理事長
総合内科専門医/消化器内視鏡専門医/消化器病専門医/肝臓専門医。内視鏡を核に苦痛の少ない検査と分かりやすい診療を実践、金沢駅前で地域医療に注力。

公開日:2025-11-03 / 最終更新日:2025-11-03