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大腸がんのリスクとは?金沢の専門医が解説する予防と検査の重要性

大腸カメラ

大腸がんのリスク要因と予防|飲酒・肥満・家族歴から考える早期検査の大切さ

「健診で便潜血陽性を指摘されたけれど、忙しくて精密検査を先送りしている」——外来でそうおっしゃる方は少なくありません。大腸がんは日本人のがん罹患数で上位に位置する疾患ですが、ポリープの段階で見つけて切除すれば、がん化を未然に防げるケースが多い病気でもあります。

リスク要因のなかには年齢や遺伝のように自分では変えられないものと、飲酒・喫煙・食生活のように今日から見直せるものがあります。この記事では、大腸がんのリスク要因を整理し、どのタイミングで大腸カメラ検査を検討すべきかを、金沢駅前の消化器専門医の立場からお伝えします。

この記事で分かること
  • 年齢・家族歴・炎症性腸疾患など、自分では変えられない大腸がんのリスク要因
  • 飲酒・喫煙・肥満・食生活・運動不足など、生活習慣の見直しで下げられるリスク
  • リスクの高さに応じた大腸カメラ検査のタイミングの目安
  • 当院(金沢駅前院)で受けられる苦痛に配慮した大腸カメラ検査の特徴

自分では変えられないリスク要因を正しく知る

大腸がんの発症には複数の要因が絡みます。まずは、生活習慣の改善では対処しにくい「変えられない要因」を理解しておくことが、検査の必要性を判断するうえで大切です。

年齢と大腸がんの関係

大腸がんのリスクは40歳代から上昇し始め、50歳を超えるとさらに高まります。厚生労働省の指針でも40歳以上を大腸がん検診の対象としており、症状がなくても年に1回は便潜血検査を受けることが推奨されています。近年は若年層での報告例も増加傾向にあるものの、年齢が上がるほど罹患率が高まるという全体の傾向は変わりません。

40歳を過ぎたら「自分にはまだ関係ない」と考えず、まずは便潜血検査、できれば一度は大腸カメラ検査を受けておくと安心です。

家族歴・遺伝性疾患

第一度近親者(親・兄弟姉妹・子ども)に大腸がんの方がいる場合、リスクは一般の方と比べて約2〜3倍に上がるとされています。家族性大腸腺腫症(FAP)やリンチ症候群(HNPCC)といった遺伝性疾患では、若年での発症リスクが極めて高くなります。

家族歴がある方は、一般的な検診開始年齢(40歳)よりも早い段階で大腸カメラ検査を受けることが望ましいとされています。遺伝性疾患が疑われるケースでは、専門施設での遺伝カウンセリングも選択肢に入ります。

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

潰瘍性大腸炎やクローン病を長期間患っている方は、慢性的な炎症が大腸粘膜に影響を与え続けるため、大腸がんの発症リスクが高くなります。とくに発症から8〜10年を経過した全大腸炎型の潰瘍性大腸炎では、定期的なサーベイランス内視鏡が推奨されます。治療中の方は主治医の指示に従い、経過観察を続けてください。

生活習慣で改善できるリスク要因

大腸がんのリスク要因のなかには、日々の生活を見直すことで下げられるものがあります。仕事が忙しくても取り組みやすいポイントを中心にまとめました。

飲酒の量と頻度

過度な飲酒は大腸がんのリスクを上げることが複数の研究で示されています。厚生労働省の報告では、毎日2合以上の飲酒習慣がある男性で大腸がんリスクが約2.1倍に高まるとされています。アルコールが分解される過程で生じるアセトアルデヒドが大腸粘膜を傷つけることが原因と考えられており、日本人は遺伝的にアセトアルデヒドの分解酵素が弱い方が多いため、飲酒の影響を受けやすい傾向があります。

完全な禁酒が難しい場合でも、1日あたり純アルコール量20g程度(ビール中瓶1本・日本酒1合ほど)にとどめることが、リスク低減につながります。

喫煙

たばこに含まれる発がん性物質は血流を介して全身に運ばれ、大腸粘膜にもダメージを与えます。禁煙によって大腸がんのリスクは徐々に低下していくため、今からでも禁煙に取り組む意味は十分にあります。自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来の利用も検討してください。

肥満と運動不足

体重の増加に伴い、体内のインスリンバランスや炎症関連物質の分泌が変化し、大腸の細胞増殖に影響を与えるとされています。とくに内臓脂肪型の肥満はリスクが高く、減量によって症状や数値が改善するケースも報告されています。

一方で、適度な運動習慣は大腸がんリスクを下げることが多くの疫学研究で確認されています。腸の蠕動運動が活発になり、発がん性物質が腸内に滞留する時間が短くなることが理由の一つです。デスクワーク中心の方は、1時間に1回は立ち上がる、1駅分を歩くといった小さな習慣から始めてみてください。

食生活の偏り

赤身肉(牛肉・豚肉・羊肉)や加工肉(ハム・ソーセージ・ベーコン)の過剰摂取は、大腸がんのリスクを高めることが国際がん研究機関(IARC)の評価で示されています。高温調理で生成される発がん性物質もリスク上昇に関わるとされています。

反対に、食物繊維を多く含む野菜・果物・全粒穀物の摂取はリスク低減に寄与する可能性があります。完全に赤身肉を排除する必要はありませんが、魚や大豆製品と組み合わせて偏りを減らすことが大切です。

糖尿病との関連

2型糖尿病の方は、高血糖やインスリン抵抗性が細胞の異常増殖を促す可能性があり、大腸がんのリスクが高まることが知られています。血糖コントロールを良好に保ちながら、定期的な大腸がん検診を受けることが大切です。

リスクに応じた大腸カメラ検査の考え方

大腸がんの多くは、良性のポリープ(腺腫)から数年〜十数年かけてがん化するといわれています。ポリープの段階で発見・切除すれば、がんの発生そのものを防げます。大腸がんの早期発見・予防に最も有効な検査が大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)です。

便潜血検査と大腸カメラの使い分け

自治体の検診で広く行われている便潜血検査は、便に混じる微量の血液を調べるスクリーニング検査です。手軽で費用も低い一方、進行大腸がんの2〜3割、早期大腸がんの約5割は陰性になるとも報告されており、陰性でも完全に安心とはいえません。

便潜血検査で陽性が出た場合は必ず精密検査(大腸カメラ検査)を受けてください。また、家族歴がある方や複数のリスク要因に該当する方は、便潜血検査の結果にかかわらず大腸カメラ検査の受診をお勧めします。

当院の大腸カメラ検査の特徴

当院(金沢駅前院)では、オリンパス社の最先端内視鏡システム「EVIS X1」を導入し、NBI(狭帯域光観察)や拡大機能を活用した高精度な検査を実施しています。鎮静剤を使用してウトウトした状態で検査を受けていただけるため、痛みや不快感はほとんどありません。検査中にがん化リスクのあるポリープが見つかれば、その場で日帰り切除が可能です。

女性医師による検査にも対応しておりますので、女性の方も安心してご相談ください。金沢駅東口から徒歩約5分の立地で、鎮静剤使用後は公共交通機関での帰宅をお願いしています。土曜日の検査枠もご用意しています。

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野々市中央院でも受診いただけます

野々市中央院でも同じ専門医体制で大腸カメラ検査を実施しています。駐車場120台完備で、お車での来院に便利です。

▶ 野々市中央院 公式サイト | ▶ 野々市中央院 Web予約

よくあるご質問

大腸がんのリスクが高い人はどのくらいの頻度で検査を受ければよいですか?
家族歴がある方や大腸ポリープの切除歴がある方は、医師と相談のうえ1〜3年ごとの大腸カメラ検査が目安です。特定の遺伝性疾患がある場合は、さらに短い間隔での検査が推奨されることがあります。
便潜血検査が陰性でも大腸カメラを受けた方がよいのはどんな場合ですか?
家族に大腸がんの方がいる、40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない、慢性的な便通異常がある、といった場合は、便潜血陰性でも一度は大腸カメラ検査をお勧めします。便潜血検査は早期がんの約5割を見逃すことがあるためです。
大腸カメラ検査は痛くないですか?
当院では鎮静剤を使用し、ウトウトした状態で検査を行います。腸を伸ばさずに折りたたむようにスコープを進める手法を採用しているため、目が覚めたときには検査が終わっていたとおっしゃる方がほとんどです。
お酒をやめなければ大腸がんは防げませんか?
完全な禁酒が難しい場合でも、1日あたり純アルコール量20g程度(ビール中瓶1本ほど)に抑えることでリスクを低減できるとされています。量と頻度をコントロールすることが大切です。
仕事が忙しくて平日に検査を受けられません。土曜日でも対応していますか?
はい。当院では土曜日にも大腸カメラ検査を行っています。平日はお仕事で時間が取りにくい方も、まずはWebや電話でご相談ください。
ポリープが見つかった場合、その場で切除できますか?
検査中にがん化リスクのある大腸ポリープが見つかった場合は、その場で日帰り切除が可能です。検査と切除を同日に行えるため、下剤の服用や食事制限が1回分で済みます。ポリープの大きさや形状によっては高度医療機関をご紹介する場合があります。
遺伝性の大腸がん(リンチ症候群など)が心配です。相談できますか?
当院で大腸カメラ検査を行い、ポリープの性状や家族歴の情報をもとにリスクを評価いたします。遺伝カウンセリングや遺伝子検査が必要と判断された場合は、専門施設へご紹介しますので、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

大腸がんのリスク要因は、年齢・家族歴・炎症性腸疾患のように自分では変えられないものと、飲酒・喫煙・肥満・食生活の偏りのように日々の生活で改善できるものに大きく分かれます。変えられない要因に該当する方ほど、定期的な検査で早期にポリープを発見・切除することが重要です。変えられる要因については、飲酒量のコントロール、禁煙、適度な運動、食物繊維を意識した食事といった取り組みから始めてみてください。

大腸がんは早期に見つかれば治癒の可能性が高い病気です。40歳を過ぎた方、便潜血検査で陽性を指摘された方、家族歴が気になる方は、早めに消化器内科で大腸カメラ検査をご相談ください。

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参考文献
  1. [1] 厚生労働省「がん予防」
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490_00004.html
  2. [2] 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)予防・検診」
    https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/prevention_screening.html
  3. [3] Sawicki T, et al. Cancers (Basel). 2021;13(9):2025. DOI:10.3390/cancers13092025
  4. [4] 国立がん研究センター「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版」
    https://canscreen.ncc.go.jp/guideline/daicyougan.html

当院で相談する目安

以下に1つでも該当する方は、大腸カメラ検査のご相談をお勧めします。便潜血検査で陽性を指摘された方、40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない方、家族に大腸がんの方がいる方、慢性的な便通の変化や血便がある方、飲酒・喫煙・肥満など複数のリスク要因に心当たりがある方です。当院は金沢駅東口から徒歩約5分の立地で、土曜日の検査にも対応しています。女性医師による検査もご相談いただけますので、お一人で悩まず、まずはお気軽にお問い合わせください。

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 金沢駅前院
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本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。

文責
中村 文保
金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院/金沢駅前院(医療法人社団心匡会 理事長)
日本内科学会 総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本肝臓学会 肝臓専門医