胃カメラ・大腸カメラの費用比較|保険と自費どちらが得か
胃カメラ・大腸カメラの費用を比較|保険適用と自費の差額・追加費用・戻ってくるお金
- 保険と自費で検査費用がどれだけ違うかを検査別に比較
- 生検・ポリープ切除・鎮静剤で上乗せされる金額の目安
- 高額療養費制度で窓口負担を抑える方法
- 医療費控除で翌年に戻ってくる金額の計算例
職場の健康診断で「便潜血陽性」の結果を受け取ったものの、精密検査の予約を先延ばしにしている方は多いのではないでしょうか。後回しにしてしまう理由のひとつに「費用がいくらかかるか読めない」という問題があります。この記事では、胃カメラ・大腸カメラの費用を保険適用と自費に分けて比較し、追加費用の内訳や還付制度まで一気に整理します。結論を先にお伝えすると、保険が使える場合は想像よりも安く済むケースがほとんどです。
保険適用と自費検査の違いとは
費用が分かれるポイント
内視鏡検査の自己負担額は「なぜ検査を受けるか」で決まります。胃痛や便潜血陽性など医師が医学的に必要と判断すれば健康保険が適用され、自己負担は原則3割です。70〜74歳の方は原則2割(現役並み所得者は3割)、75歳以上の方は原則1割(現役並み所得者は3割)になります。
一方、「症状はないが念のため調べたい」「人間ドックのオプション」といった場合は自費です。
健診で要精密検査と判定された場合は「疾患の疑い」に対する検査となるため、保険適用です。出張先で結果を受け取り、帰宅後に受診するという流れでも問題ありません。
保険と自費の費用差を数字で比較する
| 検査 | 保険3割負担(目安) | 自費(目安) |
|---|---|---|
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 | 約10,000〜25,000円 |
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 | 約15,000〜30,000円 |
| 胃+大腸カメラ同日 | 約13,000〜14,000円 | 約25,000〜50,000円 |
保険が適用されると、自費のおよそ3分の1〜半額程度に収まります。初診料や採血費用は別途かかりますが、大きな差は検査料部分です。
検査別の費用一覧──胃カメラ・大腸カメラ・同日検査
胃カメラ検査の費用内訳
保険適用(3割負担)の場合、胃カメラ検査は観察のみで約6,000円、組織検査(生検)が加わると約9,000円です。経鼻・経口の違いによる検査料の差はほぼありません。
大腸カメラ検査の費用内訳
大腸カメラ検査は観察のみで約7,500円(3割負担)です。検査中にポリープが見つかり組織検査を行うと約15,000円、ポリープ切除まで行うと約35,000円前後になります。切除は日帰りで行えるため入院費はかかりませんが、ポリープの大きさや数によって金額は変わります。
同日検査のメリット
胃と大腸を同じ日に受けると、それぞれの費用が合算されます。保険診療の場合、診療報酬上の割引はありませんが、来院が1回で済むため移動時間や交通費を節約できます。金沢駅から徒歩圏内の当院は、通勤経路上でアクセスしやすい立地です。
追加費用の正体──何にいくら上乗せされるのか
組織検査(生検)の追加
粘膜に異常が疑われる部位があると、医師はその場で小さな組織を採取して病理検査に回します。生検が追加されると胃カメラの場合は約3,000円、大腸カメラの場合は約7,500円の上乗せになるのが一般的です(いずれも3割負担)。がんや炎症の有無を正確に診断するための手技であり、省略はできません。
大腸ポリープ切除の上乗せ
大腸カメラ検査中にポリープを発見し、大きさや形から切除が妥当と判断された場合はその場で摘出します。日帰り手術のため入院費は不要ですが、3割負担で約35,000円前後まで自己負担が跳ね上がります。ちなみに、民間の医療保険に加入している方は「内視鏡手術」として手術給付金の対象になる場合があるため、保険証券を確認しておくと予想外の出費に慌てずに済みます。給付金の請求には医療機関の診断書が必要で、文書料(自費)がかかります。この文書料は原則として医療費控除の対象外ですが、紹介状など一部の文書料は控除対象になる場合がありますので、詳しくは国税庁の案内をご確認ください。
鎮静剤の上乗せは比較的小さい
当院では鎮静剤を使った検査を基本としています。薬剤費は保険診療に含まれ、上乗せは数百円〜数千円程度です(使用する薬剤の種類や量によって幅があります)。日本消化器内視鏡学会は、鎮静剤使用後の当日中の車・バイク・自転車の運転を控えるよう注意喚起しています。公共交通機関や送迎での来院をお願いしており、金沢駅から徒歩圏の当院は電車通勤の方にとってアクセスしやすい立地です。
戻ってくるお金──高額療養費制度と医療費控除の活用法
高額療養費制度で窓口負担を上限内に抑える
ポリープ切除を含む検査などで月の自己負担額が高額になった場合、一定の上限を超えた分が公的医療保険から払い戻されます。69歳以下・年収約370〜770万円の方の場合、上限は80,100円+(医療費−267,000円)×1%です。事前に「限度額適用認定証」を加入する健康保険組合や協会けんぽの窓口で取得しておくと、窓口での支払い自体を上限額までに抑えられます。
医療費控除で翌年の税金を取り戻す
1年間の医療費(自己負担分から保険給付金等を差し引いた額)が10万円を超えた場合、確定申告で所得控除を受けられます。総所得金額等が200万円未満の方は、10万円ではなく総所得金額等の5%が基準です。たとえば年間の医療費自己負担が25万円、民間保険の給付金が10万円だった場合、(25万円−10万円)−10万円=5万円が控除額です。所得税率が20%の方なら約10,000円の還付が見込めます。通院にかかった公共交通機関の運賃も対象に含まれ、ご家族の医療費を合算できるため、基準額を超えるケースは少なくありません。領収書は5年間保管してください。
よくあるご質問
まとめ
胃カメラ・大腸カメラの費用は「保険か自費か」と「追加処置の有無」で大きく変わりますが、保険適用であれば観察のみの胃カメラは約6,000円、大腸カメラは約7,500円が目安です。ポリープ切除で自己負担が膨らんだ場合も、高額療養費制度と医療費控除を組み合わせれば実質的な負担を抑えられます。
費用の全体像が見えれば、検査を後回しにする理由は一つ減ります。便潜血陽性の結果を受け取った方や、一度きちんと調べておきたいとお考えの方は、まずは当院へお問い合わせください。
当院で相談する目安
健診で便潜血陽性やバリウム異常を指摘された方、胃痛や胸やけが続いている方、40歳以上で内視鏡検査を受けたことがない方は、消化器内科の受診を検討してください。当院(金沢駅前院)は金沢駅東口(兼六園口)から徒歩約5分にあり、お仕事帰りや通勤途中にも通いやすい立地です。当日検査にも可能な限り対応していますので、お気軽にお電話またはWEBでご予約ください。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。
- 日本消化器内視鏡学会(監修)『消化器内視鏡ハンドブック 改訂第3版』医学図書出版, 2024
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html
- 国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
- 日本消化器内視鏡学会 市民向けFAQ「鎮静薬使用後の注意」 https://www.jges.net/citizen/faq/general_06
- 金沢消化器内科・内視鏡クリニック「大腸検査費用は? 内視鏡カメラで早期発見」 https://naishikyo.or.jp/colon-examination/colonoscopy-cost/
- 金沢消化器内科・内視鏡クリニック「ポリープ切除後の保険適用と医療費について」 https://naishikyo.or.jp/endoscopy/polyp-removal-insurance-cost/

