ブログ

みぞおちの痛み、放置は危険?原因と即日検査|金沢の消化器内科専門医が解説

腹痛

みぞおちの痛みの原因となる病気と即日検査|金沢駅前の消化器内科

食後や空腹時にみぞおちが痛む、キリキリと締め付けられるような不快感がある――そんなお悩みを抱えていらっしゃる方は少なくありません。「ストレスのせいかな」「少し様子を見よう」と考えがちですが、みぞおちの痛みは胃や膵臓、胆のうなど複数の臓器からのサインである可能性があります。

この記事では、みぞおちの痛みの原因となる病気から、当院で即日実施可能な検査(胃カメラ、腹部超音波検査、院内CT検査、迅速血液検査)まで、分かりやすく解説いたします。

 

この記事で分かること
  • みぞおちの痛みは胃潰瘍、膵炎、胆石症など複数の病気が原因となる可能性があり、早期の検査が大切です
  • 胃カメラ・腹部超音波検査・院内CT検査・迅速血液検査により、原因を当日中に特定できます
  • 放置すると出血や穿孔などの合併症につながるリスクがあります
  • 金沢駅前院では鎮静剤を使った苦痛の少ない胃カメラを提供しています

みぞおちの痛みとは?放置した場合のリスク

心窩部(しんかぶ)に集まる臓器

みぞおちとは、胸骨の下端から臍のやや上までの腹部中央上部を指し、医学的には心窩部(しんかぶ)と呼ばれる領域です。この部位には胃や十二指腸、膵臓、肝臓、胆のうといった重要な臓器が集まっており、これらの臓器に何らかの異常が生じると、みぞおちに痛みや不快感として現れることがあります。

放置した場合に起こりうること

みぞおちの痛みは、単なる消化不良やストレスによる一時的な症状のこともあります。一方で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性膵炎、胆石症といった治療を要する病気が隠れている可能性も否定できません。まれではありますが、心筋梗塞の初期症状としてみぞおちの痛みが現れることもあり、注意が必要です。

痛みを我慢して放置すると、病気が進行し、出血や穿孔(臓器に穴が開くこと)といった深刻な合併症を引き起こすリスクがあります。早期に原因を特定し、適切な治療を開始することで、こうしたリスクを大幅に減らせます。

早めの受診を検討すべき症状

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 食後や空腹時に繰り返す痛み ― 食事との関連がある痛みは胃や十二指腸の疾患を疑います
  • キリキリ、ズキズキとした強い痛み ― 激しい痛みは膵炎や胆石症の可能性があります
  • 吐き気や嘔吐を伴う痛み ― 消化管の閉塞や炎症の可能性があります
  • 背中やわき腹にも広がる痛み ― 膵臓や胆のうの疾患で特徴的です
  • 黒色便や血便が出る ― 消化管出血の兆候であり、緊急性が高い症状です
  • 体重減少や食欲低下 ― 慢性的な炎症や悪性疾患の可能性を考慮します

緊急受診が必要な症状

突然の激しい痛み、冷や汗を伴う痛み、意識がもうろうとする、呼吸困難などの症状がある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。心筋梗塞や急性膵炎など、命に関わる病気の可能性があります。

 

みぞおちの痛みで考えられる主な病気

みぞおちの痛みの原因となる病気は多岐にわたりますが、ここでは特に頻度の高いものをご紹介します。

胃・十二指腸の病気

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃酸やピロリ菌、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの影響で、胃や十二指腸の粘膜に傷ができる病気です。みぞおちの痛みに加えて、吐き気、胸やけ、食欲不振などの症状が現れます。空腹時や夜間に痛みが強くなることが特徴です。放置すると出血や穿孔を起こすリスクがあり、早期の診断と治療が重要です。

機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、みぞおちの痛みや胃もたれ、早期満腹感といった症状が続く病気です。胃の運動機能の低下や知覚過敏、ストレスなどが関与していると考えられています。適切な治療により症状の改善が期待できます。

急性胃炎は、暴飲暴食、ストレス、アルコールの過剰摂取などによって胃粘膜に急性の炎症が生じる状態です。みぞおちの痛みや吐き気、嘔吐などが突然現れます。繰り返す場合は慢性化する可能性があります。

肝胆膵系の病気

胆石症は、胆のうや胆管に石ができる病気です。脂肪分の多い食事の後に、みぞおちから右上腹部にかけて激しい痛み(胆石発作)が生じることがあります。痛みは背中や右肩にも放散することがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。胆石が胆管に詰まると黄疸や発熱を引き起こし、緊急処置が必要になる場合があります。

急性膵炎は、膵臓が自らの消化酵素によって炎症を起こす病気です。アルコールの多飲や胆石が原因となることが多く、みぞおちから左上腹部にかけて激しい持続的な痛みが特徴です。痛みは背中に抜けることが多く、前かがみの姿勢で楽になることがあります。重症化すると命に関わることもあるため、速やかな診断と治療が必要です。みぞおちから背中への痛みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

慢性膵炎は、膵臓の炎症が長期間続くことで、膵臓の組織が徐々に破壊されていく病気です。初期には食後の腹痛や背部痛が主な症状ですが、進行すると消化吸収障害や糖尿病を引き起こします。

その他の病気

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで食道粘膜に炎症が生じる病気です。胸やけが主な症状ですが、みぞおちの痛みや不快感を感じることもあります。肥満、食後すぐに横になる習慣、脂肪分の多い食事などが原因となります。

狭心症・心筋梗塞は、心臓の血管が狭くなったり詰まったりすることで心臓への血流が不足する病気です。典型的には胸痛が主な症状ですが、みぞおちの痛みとして現れることもあります。冷や汗を伴う強い痛み、呼吸困難、肩や顎への放散痛がある場合は、直ちに救急車を呼んでください。

急性虫垂炎(盲腸)は、虫垂に細菌感染などで炎症が起こる病気です。典型的には右下腹部の痛みが主な症状ですが、初期にはみぞおちや臍周囲の痛みとして現れ、徐々に右下腹部へ移動します。吐き気・嘔吐、発熱、右下腹部を押すと強く痛む場合は注意が必要です。放置すると虫垂が破れて腹膜炎を起こし、命に関わることもあるため、早めの受診が重要です。

 

金沢駅前で受けられるみぞおちの痛みの検査

みぞおちの痛みの原因を特定するためには、症状や診察所見に応じて適切な検査を組み合わせることが重要です。当院では、以下の検査を即日で実施できます。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)

胃カメラは、食道、胃、十二指腸を直接観察できる検査で、みぞおちの痛みの原因を調べる上で最も重要な検査の一つです。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、逆流性食道炎、胃がん、食道がんなどを詳細に診断できます。

当院では、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡の両方をご用意しています。経鼻内視鏡は嘔吐反射が少なく、検査中に医師と会話もできるため、初めての方や不安の強い方に向いています。ご希望に応じて鎮静剤を使用し、ほとんど苦痛を感じることなく検査を受けていただけます。

検査時間は通常10〜15分程度で、異常が見つかった場合は組織を採取して病理検査を行います。ピロリ菌の検査も同時に実施可能です。検査結果は当日中にご説明し、必要に応じて治療方針をご提案いたします。

腹部超音波検査(腹部エコー)

腹部超音波検査は、お腹に超音波を当てて、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓などの臓器の状態を画像で確認する検査です。胆石症、膵炎、肝臓疾患、腎臓疾患などの診断に有効です。

検査は痛みがなく、体への負担も少ないため、妊娠中の方でも安全に受けていただけます。検査時間は15〜20分程度で、リアルタイムで臓器の動きや血流も観察できます。胆石や膵臓の腫れ、肝臓の脂肪沈着などを即座に確認できるため、みぞおちの痛みの原因が肝胆膵系にある場合、非常に有用な検査です。

CT検査(院内で実施可能)

CT検査は、X線を使って体の断面画像を撮影する検査で、腹部の臓器や血管を詳細に評価できます。急性膵炎、膵臓がん、腹部大動脈瘤、腸閉塞、虫垂炎(盲腸)などの診断に特に有効です。

超音波検査では見つけにくい病変や、緊急性の高い病態を見逃さないために、CT検査が必要になることがあります。当院では院内にCT設備を完備しており、他の医療機関に移動することなく、その場で迅速にCT検査を受けていただけます。検査時間は5〜10分程度です。院内で胃カメラからCT検査まで一貫して行えることで、診断までの時間を大幅に短縮できます。

迅速血液検査

血液検査では、炎症の程度(白血球数、CRP)、肝機能(AST、ALT、γ-GTP)、膵酵素(アミラーゼ)、腎機能、貧血の有無などを調べます。これらの数値から、炎症や臓器障害の程度を客観的に評価できます。

当院では、院内で迅速に結果が出る血液検査機器を導入しており、採血から約30分程度で主要な項目の結果をご説明できます。急性膵炎や胆石症、肝機能障害などが疑われる場合、血液検査の結果は診断と治療方針の決定に不可欠です。

 

当院での検査の流れと特徴

金沢消化器内科・内視鏡クリニック金沢駅前院では、みぞおちの痛みでお困りの方に、迅速かつ丁寧な診療を提供しています。

診療の流れ

まず問診と診察を行います。痛みの部位、性質、発症のタイミング、随伴症状などを詳しくお伺いし、お腹を触診して圧痛の有無や腹部の状態を確認します。症状に応じて必要な検査(胃カメラ、腹部超音波検査、血液検査など)をご提案し、検査の内容や流れについて分かりやすくご説明いたします。

検査は当日中に実施いたします。胃カメラは予約枠に空きがあれば即日対応可能です。腹部超音波検査と血液検査は、ほとんどの場合その場で実施できます。検査結果をその日のうちにご説明し、診断と今後の治療方針をご提案いたします。お薬の処方や生活指導を行い、必要に応じて専門病院への紹介も行います。

当院の診療体制

消化器内視鏡専門医による診療 ― 院長は日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医の資格を持ち、豊富な経験と高度な技術で正確な診断を行います。

女性医師による診療 ― 当院では女性医師が診療にあたっています。デリケートなお悩みも遠慮なくご相談ください。

院内CT検査完備 ― 他の医療機関への移動や予約待ちの必要がなく、院内でCT検査まで完結できます。胃カメラ、腹部超音波検査、血液検査と組み合わせることで、みぞおちの痛みの原因を当日中に総合的に診断できます。

鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ ― 鎮静剤(静脈麻酔)を使用することで、ほとんど眠っているような状態で検査を受けていただけます。嘔吐反射や不安が強い方でもリラックスして検査を受けられます。

金沢駅前の好立地 ― 金沢駅から徒歩圏内にあり、お仕事帰りやお買い物のついでにも通いやすい立地です。鎮静剤を使用する場合はお車でのご来院を控えていただく必要がありますので、公共交通機関をご利用ください。

 

みぞおちの痛みに関連する解説記事

みぞおちの痛みと吐き気を伴う下痢症状の原因

みぞおちの痛みに加えて吐き気や下痢も併発している場合に考えられる原因疾患について、急性胃腸炎、機能性ディスペプシア、食中毒など幅広く解説しています。複数の症状が同時に出ている方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。

▶ みぞおちの痛みと吐き気を伴う下痢症状の原因

背中まで響くみぞおちの痛み|膵炎の検査と受診目安

みぞおちの痛みが背中にまで広がるとき、膵炎や胆道疾患が原因である可能性があります。採血でのアミラーゼ・リパーゼの確認や、CT検査で膵臓の炎症の広がりを評価する流れを解説した記事です。

▶ 背中まで響くみぞおちの痛み|膵炎の検査と受診目安

胃痛の原因や症状を知って痛みを改善

みぞおち付近に感じる胃痛の原因として、胃酸の過剰分泌やピロリ菌感染、ストレス、NSAIDsの使用などを取り上げています。食事や生活習慣の見直しポイントも紹介されています。

▶ 胃痛の原因や症状を知って痛みを改善

 

当院の関連ページ

 

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院でも受診いただけます

野々市中央院は駐車場120台を完備しており、お車での通院に便利です。土曜日の内視鏡検査にも対応しています。

▶ 野々市中央院 公式サイト | ▶ 野々市中央院 Web予約

 

よくある質問

Q. みぞおちの痛みで受診する場合、何科に行けばよいですか?

A. まずは消化器内科を受診してください。みぞおちの痛みの多くは、胃や十二指腸、膵臓、胆のうといった消化器系の臓器が原因です。当院は消化器内科専門のクリニックですので、適切な検査と診断を速やかに行えます。

Q. 胃カメラは痛いですか?不安で受けられないかもしれません。

A. 当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使用することで、ほとんど苦痛なく検査を受けていただけます。鼻から挿入する経鼻内視鏡は嘔吐反射が少なく、初めての方にも向いています。検査前に丁寧にご説明し、リラックスして受けていただけるよう配慮しています。

Q. 検査費用の目安を教えてください。

A. 症状があり、医師が必要と判断した場合は保険診療となります。3割負担の場合、胃カメラ検査は約6,000円程度(組織検査を行った場合は約9,000円程度)、腹部超音波検査は約2,000円〜3,000円程度、血液検査は約2,000円〜4,000円程度が目安です。初診料や加算項目で変動しますので、詳しくは受診時にご確認ください。

Q. 当日すぐに検査を受けられますか?

A. 腹部超音波検査と血液検査は、ほとんどの場合当日中に実施できます。胃カメラは予約枠の空き状況によりますが、緊急性が高い場合は可能な限り当日対応いたします。事前にお電話でご相談いただくとスムーズです。

Q. 検査前に食事を抜く必要がありますか?

A. 胃カメラを受ける場合は、検査前日の夜8時以降は絶食が必要です。当日は水やお茶などの透明な飲み物は少量であれば問題ありません。腹部超音波検査も食事の影響を受けるため、できれば空腹状態での検査が望ましいです。詳しくは予約時にご説明いたします。

Q. みぞおちの痛みが繰り返すのですが、胃カメラで異常がなかった場合はどうなりますか?

A. 胃カメラで明らかな異常が見つからないのに症状が続く場合は、機能性ディスペプシアの可能性があります。胃の運動機能の低下や知覚過敏が関与していると考えられ、適切な薬物療法と生活習慣の見直しで改善が期待できます。必要に応じて腹部超音波検査やCT検査で膵臓や胆のうの評価を追加します。

まとめ

みぞおちの痛みは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性膵炎、胆石症、機能性ディスペプシアなど多くの病気が原因となりえます。症状だけでは原因を特定できないため、胃カメラ、腹部超音波検査、CT検査、血液検査といった複数の検査を組み合わせて評価することが大切です。

当院は金沢駅から徒歩圏内にあり、院内にCT設備と迅速血液検査機器を完備しています。お仕事帰りや通勤途中でも受診しやすい環境で、原因の特定から治療方針のご提案まで当日中に完結できる体制を整えています。みぞおちの痛みが繰り返す方や、痛みの原因が気になる方は、早めに消化器内科へご相談ください。

 

次に読むおすすめ記事

参考文献

  1. 日本消化器病学会 編.「消化性潰瘍診療ガイドライン2020(改訂第3版)」南江堂, 2020. https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/kaiyou.html
  2. 日本消化器病学会 編.「機能性ディスペプシア(FD)診療ガイドライン2021(改訂第2版)」南江堂, 2021. https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/fd.html
  3. Harer KN, Hasler WL. Functional Dyspepsia: A Review of the Symptoms, Evaluation, and Treatment Options. Gastroenterol Hepatol (N Y). 2020;16(2):66-74. PMC8132673
  4. Park JM, et al. Global prevalence of functional dyspepsia according to Rome criteria, 1990–2020: a systematic review and meta-analysis. Sci Rep. 2024;14:4172. https://www.nature.com/articles/s41598-024-54716-3

当院で相談する目安

みぞおちの痛みが1週間以上続く方、食後や空腹時に繰り返す痛みがある方、市販の胃薬を飲んでも改善しない方は、一度消化器内科で検査を受けることをお勧めします。当院は金沢駅東口から徒歩約5分に位置し、院内にCT・超音波検査・迅速血液検査の設備を備えています。胃カメラは鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査に対応しており、女性医師による検査も承っています。予約枠に空きがあれば当日の胃カメラ検査も可能ですので、まずはお電話でご相談ください。

金沢消化器内科・内視鏡クリニック 金沢駅前院
金沢駅東口から徒歩約5分|院内CT・即日検査対応

みぞおちの痛みが続く方は、お気軽にご相談ください。

Web予約はこちら

本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。

文責
中村 文保
金沢消化器内科・内視鏡クリニック 野々市中央院/金沢駅前院(医療法人社団心匡会理事長)
資格:日本内科学会 総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本肝臓学会 肝臓専門医