潰瘍性大腸炎の血便・下痢は放置厳禁|検査の流れと治療を解説
潰瘍性大腸炎が疑われる症状と検査の進め方|金沢駅前の消化器内科が解説
- 血便や下痢が2週間以上続いたら受診を検討すべき理由
- 潰瘍性大腸炎と似た症状を起こす病気の見分け方
- 大腸カメラ検査にかかる時間と当日の流れ
- 診断後の治療スケジュールと通院頻度の目安
「下痢と血便が続いているけれど、仕事が忙しくて受診を先延ばしにしている」──金沢駅前院には、こうした働く世代の方からの相談が少なくありません。血便を伴う下痢が長引いている場合、原因のひとつとして潰瘍性大腸炎が考えられます。放置すると炎症が広がり、治療期間が長引く可能性もあるため、早めに検査を受けることが結果的に時間のロスを防ぎます。この記事では、受診を判断するポイントから検査の所要時間、診断後の治療と通院の見通しまで、効率よくお伝えします。
当院の内視鏡医が実際の大腸カメラ検査で潰瘍性大腸炎を示唆する所見に対応した映像です。検査の流れをイメージしたい方は先にご覧ください。
潰瘍性大腸炎の検査を受けるべきタイミング
こんな症状が続いたら要注意
結論から言えば、血便のある下痢が2週間以上続いている方は、できるだけ早く消化器内科を受診してください。潰瘍性大腸炎の代表的な症状は、便に鮮血や粘液が混じる血便、1日に何度も繰り返す下痢、排便前後の腹痛の3つです。これらが同時にみられる場合は潰瘍性大腸炎の可能性を視野に入れる必要があります。
「痔だと思っていた」「忙しくて我慢していた」という方が診察室では多いのが実情です。自己判断で市販薬を使い続けた結果、炎症が大腸全体に広がってから受診されるケースもあるため、症状があるうちに一度検査で確認しておくと安心です。
緊急で受診すべき症状
大量の血便に加え、38℃以上の発熱や強い腹痛、立ちくらみがある場合は緊急性が高い状態です。重症化すると入院治療が必要になるため、すぐに医療機関を受診してください。
血便・下痢が続くときに疑われる原因
潰瘍性大腸炎の特徴
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍を繰り返し生じる慢性疾患です。免疫の異常が関わると考えられていますが、正確な発症メカニズムはまだ解明されていません。厚生労働省の指定難病(指定難病97)に含まれていますが、治療で炎症を抑えれば仕事を続けながら通院管理できる方が大半です。
症状には活動期(再燃期)と寛解期の波があり、活動期に血便・下痢・腹痛が強まります。炎症の範囲は直腸から口側へ連続して広がるのが典型的で、範囲が広いほど症状は強くなります。
鑑別が必要な他の疾患
血便と下痢は潰瘍性大腸炎だけの症状ではありません。感染性腸炎(細菌やウイルスが原因)、虚血性大腸炎(血流不全による炎症)、大腸がん、クローン病なども似た症状を起こします。これらを区別するためには、大腸カメラで粘膜を直接観察し、必要に応じて組織を採取する検査が欠かせません。
ちなみに、過敏性腸症候群(IBS)でも下痢や腹痛は起こりますが、IBSでは通常血便を伴いません。血便の有無は受診の判断材料として分かりやすい指標です。詳しくは水様性下痢と腹痛が続くときの記事もご参照ください。
大腸カメラ検査の流れと所要時間
検査前の準備
検査前日は消化のよい食事をとり、当院の前処置案内に従って食事制限を行います。当日は腸管洗浄液を飲んで大腸をきれいにする作業があり、これに数時間ほどかかります(服用する製剤や個人差によって前後します)。当院では院内で下剤を服用できる個室を用意しているため、自宅での準備が難しい方や遠方から来院される方も利用しやすい環境です。
検査の実際と鎮静剤の使用
大腸カメラの挿入から観察完了までは、通常15〜30分程度が目安です。腸の形状や処置内容によって前後しますので、時間に余裕をもってお越しください。疑わしい部位があれば組織を少量採取(生検)しますが、追加時間は数分程度です。当院では鎮静剤を使用した検査を行っているため、検査中の苦痛は大幅に軽減されます。鎮静剤の影響が抜けるまで30〜60分ほど院内で休んでいただき、その後はお帰りいただけます。
検査当日は車の運転ができないため、公共交通機関でのご来院をお願いしています。金沢駅から徒歩5分の立地なので、電車やバスでのアクセスも便利です。
検査で確認するポイント
潰瘍性大腸炎では、粘膜全体の発赤・びらん・潰瘍が直腸から連続して広がっている所見が特徴です。粘膜が触れただけで出血するほどもろくなっている場合は、炎症の活動性が高い状態と判断します。こうした所見の有無と範囲を確認し、採取した組織の病理検査と合わせて最終的な診断に至ります。
診断後の治療と通院の負担
薬物療法が治療の柱
潰瘍性大腸炎の治療は、5-ASA(5-アミノサリチル酸)製剤による炎症コントロールが基本です。活動期にはステロイドで炎症を短期集中的に鎮め、寛解に導いたあとは5-ASA製剤を中心に維持療法を続けます。炎症の重症度や反応に応じて、免疫調整薬や生物学的製剤が選択される場合もあります。
通院頻度と仕事との両立
寛解期に入れば、通院は月1回〜数か月に1回程度になるのが一般的です。血液検査で炎症マーカーを確認し、症状の変化がなければ処方の継続で済むため、受診1回あたりの所要時間は30分〜1時間程度に収まります。金沢駅前院はお仕事帰りや通勤途中にも通いやすい立地にあるため、平日の受診も組み込みやすいです。
大腸カメラによるフォローアップ検査は、症状の安定度や罹患期間によって年1回〜数年に1回が目安です。長期間の炎症は大腸がんリスクを高めるため、主治医と相談のうえ定期検査のスケジュールを立ててください。
難病医療費助成制度で費用負担を軽減
潰瘍性大腸炎は国の指定難病です。重症度分類の基準を満たすか、軽症でも長期にわたり高額な治療を受けている場合は、医療費助成の対象になります。申請に必要な臨床調査個人票は当院で作成できますので、費用面の不安がある方はお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
まとめ
血便を伴う下痢が続いている方は、自己判断で様子を見る時間をできるだけ短くすることが大切です。潰瘍性大腸炎は早期に診断して治療を始めるほど、炎症の範囲が狭い段階でコントロールに入れるため、結果的に通院負担も軽く済みます。大腸カメラ検査は準備を含めても半日程度で完了し、診断後の通院も寛解期に入れば月1回程度です。
金沢駅前院は金沢駅から徒歩5分の立地で、お仕事帰りや通勤途中にも立ち寄りやすい環境を整えています。症状が気になる方は、まず消化器内科でご相談ください。
当院で相談する目安
血便が1度でもあった方、下痢が2週間以上改善しない方、腹痛に加えて体重減少や倦怠感を感じている方は、消化器内科の受診を検討してください。金沢駅前院は金沢駅から徒歩5分、当日検査にも可能な限り対応しています。消化器内視鏡専門医が大腸カメラ検査を担当し、鎮静剤を使った苦痛に配慮した検査や女性医師による検査にも対応しています。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や検査の要否については、医師にご相談ください。
- 難病情報センター「潰瘍性大腸炎(指定難病97)」 https://www.nanbyou.or.jp/entry/62(2026年2月閲覧)
- 日本消化器病学会「炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版)」 https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/ibd.html(2026年2月閲覧)
- 金沢消化器内科・内視鏡クリニック「潰瘍性大腸炎とは|症状と内視鏡検査による診断」 https://naishikyo.or.jp/colon/ulcerative-colitis-diagnosis/(2026年2月閲覧)

